2012 Fiscal Year Research-status Report
グローバル合理化段階における多国籍企業の国際的業際標準化と新市場形成の研究
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23730376
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Research Institution | Kyorin University |
Principal Investigator |
荒井 将志 杏林大学, 総合政策学部, 講師 (70549691)
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Keywords | グローバル合理化 |
Research Abstract |
本研究の2年目にあたる平成24年度は、新興国の研究開発(R&D)に注目して研究調査を行った。とりわけ、中国などの新興国の特許出願数が先進国のそれを追い抜くほどに急増しており、その要因を分析した。 その成果報告の場として、2012年6月IABE学会(イタリア)、2012年7月多国籍企業学会(創価大学)、2012年7月国際ビジネス研究学会(早稲田大学)、2012年10月東アジア経営学会国際連合(中国)にて研究報告を行った。 また、論文としては、荒井将志・楊 陽(2013)「アジア新興国多国籍企業の技術開発力とR&D人材--特許分析による開発人材の国際比較研究--」『アジア経営研究』 第19号、2013年6月、(査読有り)(掲載決定済み)および Arai, Masashi and Uchida, Yasuro (2012) "Pitfall of the International Standardization Process: The Consensus-based Standard in the Japanese Manufacturing Industry", International Journal of Business Research, Vol.12, Number 2, IABE, June 2012, ISSN:1555-1296, pp.23-43(査読有り)の二本にまとめてある。 なお、4年間の本研究の進捗状況としては、概ね計画通りに進んでいる。しかし、より研究における新発見やインパクトという面においては、残り2年間でさらなるチャレンジと研究の深化をしなければならないと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究「グローバル合理化段階における多国籍企業の国際的業際標準化と新市場形成」は4年間の計画である。平成24年度で半分の2年間を終えた。 予定通り、1年目の先行研究サーベイによる問題の所在の明確化と、2年目の研究の初歩段階を終えた。上述の通り、平成24年度は新興国の研究開発力の向上について、研究を行い、国内外の学会にて報告を行うことを通じて研究を深めることができた。そして、2本の論文として、まとめることができた。 このようなプロセスから、平成25年度に行うべき研究課題は明確化されつつある。したがって、研究の進捗状況は、概ね順調であると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究「グローバル合理化段階における多国籍企業の国際的業際標準化と新市場形成」は4年間の計画である。残りの2年間残されている。平成25年度の研究計画は、ついにグローバル合理化と標準化という課題に取り組んでゆく。これまでの2年間で浮き彫りとなった仮説を実証的に検証し、体系的に理論化するためには、先進国+新興国の多国籍企業の本社と子会社を中心としたインタビュー調査と、データベースによる分析が必須が必要となる。こうしたデータ収集を平成25年に主に行い、平成26年にはそのデータ分析と論理的検証、まとめの論文の執筆を行う予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度は、現在までの研究報告を国際学会AJBS/AIBにて報告をするため、旅費として使用する。また、アジア新興国でのヒアリングを行うために、旅費として使用する。さらに、学術書を購入するための物品費として使用する。
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Research Products
(7 results)