2011 Fiscal Year Research-status Report
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23730395
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Research Institution | Osaka University of Economics |
Principal Investigator |
本間 利通 大阪経済大学, 経営学部, 准教授 (90461128)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2013-03-31
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Keywords | 内部統制 / 内部通報 / コンプライアンス |
Research Abstract |
本研究は、組織行動に着目して、内部統制を効果的にする要因の定量的な分析を行うことを目的としている。研究期間内では、「組織行動の観点による内部統制研究のためのアンケート設計」「実証アプローチに基づくデータの蓄積」「ヒアリングによる内部統制実務の現状把握」を文献及び報告の形で行うとした。いずれも順調に進行している。初年度は文献調査、アンケート設計・予備調査、企業に対するヒアリングの3点を重点的に行った。文献調査については、文献データベース及び国会図書館での調査により実証研究及び理論研究を行うために必要な文献を収集できた。関連する領域の文献も多く得ることができた。特に近年の人的資源管理施策に関する先行文献により、重要な示唆を得ることができた。具体的には、組織コミットメントをモデル化に取り込むための知見を得ることができた。特に、組織行動研究の先行文献により、組織コミットメント尺度及びリスク認知に関する尺度の精緻化を行うことができた。これに基づいて、次年度に行うアンケートをより有効なものにできることが見込める。アンケート設計のために、前年度に行っていた調査の集計を行い、組織コミットメントを情緒的・存続的に峻別をすることの意義を確認した。これにより、アンケートの修正及び精緻化を行うことができた。この成果は日本経営学会にて報告(「組織(大学)コミットメントとホイッスル・ブローイング」)を行った。その上で、組織コミットメントを情緒・存続の側面に加えて別の観点からも見る意義について、ワーキングペーパー(大阪経済大学ワーキングペーパー)の形でまとめることができた。企業に対するヒアリングについては、役員及び従業員に対するヒアリングを継続的に行ってきたが、コンプライアンスに対する意識及び事例を伺うことができた。ヒアリングについても継続的に行うことができることが見込める。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在までの到達度を、文献調査、アンケート調査、ヒアリング調査の3つについて評価する。文献調査については、内部統制に関連した領域から豊富に文献を得ることができた。内部統制と人的資源管理に関連する重要な実証研究を多くできたことが大きな成果である。文献調査について、おおむね順調に進んでいる。アンケート調査については、予備調査アンケートの集計及び分析を行った。この調査により、不要な項目及び追加すべき項目をある程度確認できており、次年度のアンケートに反映できる。詳細な実施日は未定であるが、次年度のアンケートの実施について受け入れ先からの確認はすでにできている。アンケート調査についても、おおむね順調に進展している。ヒアリング調査についても、計画通りに実施できている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後も引き続き、文献調査、アンケート調査、ヒアリング調査を行っていく。文献調査については、前年度は内部統制と人的資源管理の実証研究に重点を置いて収集及びレビューを行ったが、今後は理論研究に重点を変える。アンケート調査の結果を受けて、精緻化が行えることを見込める。前年度において得られた予備調査の結果を受けて、不要な質問項目を削除し、必要な質問項目を加えることで、今年度はより精緻化されたアンケート調査を行える。予備調査よりも多くデータを収集することを計画している。ヒアリング調査は企業の動向を知る上でも継続的に行う必要があると考えている。前年度は、あまり得られなかったが、インターネットを利用した内部統制について今後は拡充していくことが見込まれる。最新の動向を得るためにも、次年度はこの事例をヒアリング調査について得ることを目指したい。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
設備備品費は書籍及び、モバイル環境での研究遂行のための備品に使用する。旅費については、ヒアリング調査、文献調査、学会報告について使用する。謝金については、データ入力のための謝金として使用する。その他については、文献調査に関連する複写費及び通信費として使用する。
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