2013 Fiscal Year Research-status Report
オンラインにおける社会的相互作用と信頼形成の実証研究とそのマーケティング利用
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23730423
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
岸谷 和広 関西大学, 商学部, 准教授 (40330170)
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Keywords | インターネット / 社会資本 / SNS / プラットフォーム |
Research Abstract |
前年度の調査結果を受けて、オフラインの相互作用とオンラインの相互作用が融合化している社会的相互作用や社会資本が新たに識別されたためにその理論的概念の発展を行った。従来の社会資本の研究蓄積は、オフラインの相互作用を援用する形でオンラインの研究がなされてきたため、オンラインとオフラインが融合化された社会資本は想定されていない。それは、社会的相互作用の場となるSNSのプラットフォームの動向にも現れている。 研究の当初は、フェイスブックやツイッターなどのプラットフォームを想定したが、新たなプラットフォーム、Lineはテキストメッセンジャーの形態をとるものの、オフラインとオンラインの融合もしくはオフラインの相互作用を補完するオンラインの相互作用を可能にしている。それゆえ、当初の研究予定を変更し、社会資本の類型と SNSのプラットフォームとの関係を再検討を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究実績の概要で示したように、オンラインの相互作用とオフラインとの相互作用を融合化する社会資本とプラットフォームの関係を再度仮説化することになった。期間延長申請を行っていることから進捗状況はやや遅れているといえる。しかし、研究期間中に、テキストメッセンジャーLineは急激に成長したために社会資本とプラットフォームの関係、もしくはその企業のマーケティング利用を研究するうえでは、決して無視できるものではなく、改めて再検討を行うために今年度も継続して研究することになった。
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Strategy for Future Research Activity |
社会資本の再整理と新たな交流サイトLineを含めたプラットフォームとの関係を検討し調査を行うことを予定している。Lineに関しては、企業はそのマーケティング利用も積極的であり、引き続きその現状を理解することに努める。また、論文投稿、学会報告にむけてその準備をすすめることにする。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究実績の概要でも触れたように、研究当初の予定では想定していない調査結果や今までにないプラットフォームの登場により、社会資本とプラットフォームの関係の再検討を行う必要が生じた。それゆえ、調査の前段階である入念な理論的な検討を行うために今年度に予定していた調査を期間延長し次年度に行うことにした。それゆえ、次年度使用額が生じた。 社会資本とプラットフォームの関係を再検討するための調査費用、プラットフォームのマーケティング利用に関する企業ヒアリングの費用、論文作成、学会発表に関わる旅費、人件費として使用することを計画している。
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Research Products
(6 results)