2012 Fiscal Year Annual Research Report
病者・障害者における当事者運動組織のネットワーク形成と「国際化」に関する研究
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23730478
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| Research Institution | Ritsumeikan University |
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Principal Investigator |
渡辺 克典 立命館大学, 衣笠総合研究機構, ポストドクトラルフェロー (60509181)
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| Keywords | 組織間ネットワーク / 当事者運動 |
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| Research Abstract |
病・障害をもつ人びとによる当事者団体を、社会運動における政治的アクターとして分析し、福祉国家体制における当事者運動のもつ意味について研究をおこなった。当事者団体活動については、新聞記事データベースを利用した当事者団体によるイベントに関する分析、ネットワーク分析をおこなった。成果として、日本国内の地域的な障害者団体間の関係形成や、障害当事者による国際的な活動に関する研究をすすめることができた。本研究によって、これまで病者による活動と障害者による活動を総合的にとらえることができなかった当事者団体による組織的な活動に関して、社会運動組織研究の知見を応用することで、組織間ネットワークの形成の影響を研究する枠組みを構築することができた。研究成果については、研究期間を通じて公開ワークショップ・シンポジウム（「愛知県の「ろう者」の歴史」障害学研究会中部部会、「愛知における障害者運動」障害学会、「施設の現在」東海社会学会、「災／生――大震災の生存学」立命館大学生存学研究センター主催、他）をおこない、研究成果の社会発信とも結びつけることができた。合わせて、ウェブサイトでの成果発信もおこない、研究の社会還元につとめた。
本研究は、福祉国家体制における病・障害をもつ人びとによる当事者運動のみならず、他の組織的活動や国外の活動にも応用可能な研究枠組みとして位置づけることができる。今後も継続した成果発信と応用研究に取り組む。
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