2012 Fiscal Year Research-status Report
現代の地域社会における一時的定住民の社会的動態についての調査研究
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23730488
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Research Institution | Aichi Prefectural University |
Principal Investigator |
井戸 聡 愛知県立大学, 日本文化学部, 准教授 (40363907)
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Keywords | 社会学 / 地域社会 / 労働 / 余暇 / 観光 |
Research Abstract |
本研究は現代の特に観光化や地域活性化の進展する地域社会において特徴的に観察される流動性・移動性の高い社会的存在の集合を事例として取り上げ、この社会的集合を構成する人々の社会的動態、当該集合の社会的機能、地域社会との相互作用の実態について、フィールドワーク法により、その社会的動態と社会意識のあり方、社会的機能、地域社会との社会的相互作用について明らかにすることを目的としている。 本研究では、長野県白馬村および愛知県豊根村・北海道ニセコ町において一時的定住民に関する質的調査を中心とした研究を行う。 今年度は、次のような現地調査を行った。長野県・白馬村では小売業・飲食業・索道会社に対する聞き取りを中心とする現地調査を行った。また、愛知県・豊根村では次年度に予定している本調査のための準備として予備調査を行った。また北海道・ニセコ地区では宿泊業者・関係機関などを対象として、聞き取り・資料収集を中心とした調査を行った。 またアルゼンチン・ブエノスアイレスで開催されたSecond ISA Forum of Sociologyにて” Social function as intermediate group of leisure service industry in local community in a Japanese mountain village”のタイトルで口頭報告を行うなど、研究成果の発表にも努めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初予定していた通りの現地調査を行うことができたこと、また、予定していたISA(国際学会)での発表を行うなど研究発表に努めることができたことなどの理由から。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は主な調査地として愛知県・豊根村を予定している。またこれまでの調査研究データの包括的・総合的な分析と理論的検討、そして最終成果の公表を予定している。 前年度に行う予定であった長野県や北海道での現地調査が十分に実行できなかったために、それを補うための現地調査を行う必要があり、愛知県・豊根村での調査に加えて、適宜、長野・北海道での現地調査を行う予定である。 年度の前半は現地での予備調査および本調査を愛知県・豊根村にて行う。一時的定住民、周辺関係者への面接調査を行う予定である。 年度中盤は長野・北海道での補足的調査を経て、資料・データ整理と成果発表(学会発表)、および包括的な最終成果発表の準備作業を進める。 年度後半は学会などでの発表を踏まえつつ、これまでの研究を総合的に整理、分析・考察し、理論的検討を加え、最終的な成果発表を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度は現地調査のための旅費として52万円程度を予定している。また、資料収集などの物品費として21万円程度を予定している。人件費・謝金として16万円程度を予定している。
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Research Products
(1 results)