2013 Fiscal Year Research-status Report
アジアのテレビ広告におけるジェンダー役割・家族像・外国イメージの国際比較研究
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23730491
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Research Institution | University of Nagasaki |
Principal Investigator |
ポンサピタックサンテ ピヤ 長崎県立大学, 国際情報学部, 准教授 (60555481)
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Keywords | テレビ広告 / アジア / ジェンダー役割 / 家族像 / 外国イメージ |
Research Abstract |
「アジアのテレビ広告におけるジェンダー役割・家族像・外国イメージの国際比較研究」と題した本研究は、アジア諸社会のテレビ広告に現れる文化価値観の内容分析を中心とした国際比較を通じて、社会と広告の相互関係の解明をめざすものである。最大の研究目的は、異なった文化的・歴史的背景をもつアジア諸社会において、いかに広告が社会状況やその変化を反映しているかを明らかにすることである。具体的には、日本・中国・韓国・台湾・シンガポール・タイのアジア6ヵ国のテレビ広告をとりあげる。本研究の最終目標は、こうした課題をとおして〈アジア広告の社会学〉という新たな研究分野を創設することである。 また、研究実施計画について、平成23年度から平成25年度において、先行研究の検討/調査設計のための研究打合せ/2011年、2012年、そして、2013年の6カ国における広告サンプルの収集/各国における広告専門家と視聴者のインタビュー調査/調査結果の考察とまとめを行っている。 さらに、研究成果として、大学の授業での有効活用、地域の公開講座、国内外の学会発表や学術雑誌・学内論文への掲載を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成23年度から平成25年度において、2011年、2012年、そして、2013年の6カ国における広告サンプルの収集/各国における広告専門家と視聴者のインタビュー調査を行い、研究計画どおりに進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の課題として、2011年から2013年までのアジア6カ国の広告内容分析の研究調査結果の考察&取りまとめと国内外研究成果発表などを行う予定となっている。 (平成26年度の計画) 平成23年度から25年度までの3年間研究結果による研究成果の国内外発表と論文の執筆/公開講座の開催/出版作業の準備(4月~12月)。具体的には、既に了承された2014年6月のヨーロッパ広告学会の第13回広告研究国際会議、そして、2014年7月の国際社会学会の第18回世界社会学会議で研究成果の発表を行う予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
当初、平成25年度に、平成23年度から平成25年度までの3年間のアジア6カ国の広告内容分析を行い、その結果を国際学会において発表する予定であったが、平成25年度の広告内容分析に問題があり予定より時間がかかってしまったため学会発表が行えず、未使用額が生じた。 このため、3年間のアジア6カ国の広告内容分析の続き及び国際学会での発表を次年度に行うこととし、未使用額はその旅費や参加費に充てることとしたい。具体的には、既に了承された2014年6月のヨーロッパ広告学会の第13回広告研究国際会議、そして、2014年7月の国際社会学会の第18回世界社会学会議で研究成果の発表を行う予定である。
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