2011 Fiscal Year Research-status Report
生活支援を基盤とした母子世帯への就労支援のあり方に関する研究
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23730568
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Research Institution | Junior College, Asahikawa University |
Principal Investigator |
清水 冬樹 旭川大学短期大学部, その他部局等, 助教 (80459833)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 母子世帯 / 生活支援 / 子ども支援 |
Research Abstract |
本年度は母子世帯に関する社会福祉領域における先行研究のレビュー及び,母子家庭等就業・自立支援センターへのヒアリング調査を実施し,次年度実施する母子家庭の母親に対する量的調査の枠組みの検討を行った. 先行研究のレビューでは,母子世帯の生活問題を把握する視点についての整理を行った.その結果,ジェンダーの視点から母子世帯の問題を捉えること,地域との関わりから生活問題を捉えること,子どもの育ちを捉えることの3つの視点が抽出された. 上記の視点を踏まえた上で,母子世帯の生活実態を専門機関が支援をしていく上でどのような視点を持って実践をしているのかを明らかにするために,母子家庭等就労・自立支援センターに対するヒアリング調査を実施した・その結果,5つのキーワードとして,「時間の変化」「地域生活」「子どもの育ち」「健康問題」「人間関係」が抽出された.この5つの視点を用いて母子世帯の生活問題を把握する際,それぞれの視点を列挙するのではなく,構造化しながらそれぞれの生活問題の相互関係を把握する必要があることが示唆された. この5つの視点を用いて,量的調査を次年度は実施する予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
調査枠組みを構築するための資料はおおむね揃っており,量的調査の対象者もおおむね見当がついている状況である。平成24年度は10月を目処に調査を実施する予定であるが,そのための調査枠組みがやや精度が欠如しており,限られた時間の中で枠組みをしっかりと構築していきたい。
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Strategy for Future Research Activity |
ヒアリング調査の結果について学会発表を行い,本研究のフレームワークの妥当性について検証を行う。 本年度は量的調査を実施するために,調査の枠組みを構築する。調査結果について年度内に単純集計,クロス集計までの分析は終了させる予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
量的調査に関わる費用として,アンケート調査用紙の費用,調査票の返信費用,調査票の封筒代,調査結果入力アルバイト代を計上している。また,本年度の6月に大阪府立大学で開催される子ども家庭福祉学会において昨年度の成果を報告する予定であり,そのための交通費を計上している。
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