2012 Fiscal Year Research-status Report
介護保険利用者のサービス利用パターンの類型化と関連要因の検討
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23730571
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
五十嵐 歩 東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 助教 (20595011)
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Keywords | 社会福祉関係 / 介護保険 / サービス利用 / 介護支援専門員 |
Research Abstract |
平成24年度は、以下の研究計画を実施した。 1.介護支援専門員への質問紙調査:平成23年度に配布済みの調査票を回収した(回答数48名)。しかし、対象となった4事業者のうち1事業者において質問紙の回収が行えず、再度調査を依頼することになった。 2.データベースの構築:平成23年度に構築された①MDS-HCアセスメントデータと②月次介護給付データのデータベースに追加し、平成24年度質問紙調査で得られた結果のデータをデータベースに組み込んだ。これにより、本研究の目的である介護支援専門員の特性がサービス利用に与える影響について分析することが可能となった。質問紙が未回収の1事業者の介護支援専門員データは欠損として分析を進め、データが得られた時点でデータベースに追加し再分析を行う方針とした。 3.データ分析:介護支援専門員の特性、高齢者のアセスメントデータ、介護保険サービス利用データの各項目について記述統計量の算出を行い、介護保険サービス利用の8パターンを同定した。次に単変量解析による検討を行い、各パターンが選択される高齢者の特徴には一定の傾向があることを確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
平成24年度に回収予定であった介護支援専門員への調査が1事業者において完了せず、研究遂行の方針を確定するのに時間を要した。当初の研究計画よりも大幅に遅れたため平成24年度の研究完了が不可能となり、期限を延長することになった。
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度の研究計画は以下の通りである。 1.サービス利用パターンへの影響要因の分析:MDS-HCアセスメントデータと介護給付データを用いて、サービス利用パターンへの影響要因の分析を実施する。類型化された利用パターンを従属変数、MDS-HCアセスメントデータの中でAndersenの行動モデルの素因、利用促進要因、ニード要因に該当する変数を独立変数とした共分散構造分析を行う。 2.成果の発表:分析から得られた結果を取りまとめ、報告書を発行する。また、研究の成果を関連学会の大会等で発表し、学術雑誌等へ論文を投稿する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
・物品費(関連図書、一般事務用文具) ・国内・海外旅費(学会参加旅費) ・謝金等(英文校閲) ・その他(報告書印刷費、論文投稿費、運搬費、システム管理費)
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