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2013 Fiscal Year Annual Research Report

ニホンザルにおける社会ネットワーク構造の分析

Research Project

Project/Area Number 23730581
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

大西 賢治  大阪大学, 人間科学研究科, 助教 (30547005)

Keywordsソーシャル・ネットワーク / 毛づくろい / 中心性指標 / ニホンザル
Research Abstract

本研究課題の目的は、以下の3点である。まず1点目として、ニホンザルの社会がどのようなネットワーク構造になっているのか、集団の構成個体の変化がソーシャル・ネットワーク全体にどのような影響を与えるのかを検討する。2点目として、ソーシャル・ネットワークの維持に重要な役割を担っている個体を特定し、どのような個体が社会の維持に重要なのかを分析する。3点目として、未成体が発達に伴ってどのようにソーシャル・ネットワークに組み込まれていくのかを明らかにする。
平成25年度は、勝山ニホンザル集団を対象として引き続きデータ収集を行った。また、取得したデータを分析可能な状態に起こす作業を行い、起こしたデータを用いて分析を開始した。総取得データ量は予定していた量を下回ったが、分析を行う事が可能な量に達したと考えられる。目的2に用いる性格関連遺伝子に関するDNAデータは継続して糞サンプルを採取した。目的3に用いる子ザルが受けた母ザルからの養育行動のデータは、過去のビデオデータを用いてデータ起こしを継続して行った。
毛づくろいデータを予備的に分析し、いくつかの指標から集団の毛づくろいのネットワークを可視化した。また、毛づくろいのネットワークは血縁ごとにサブグループに分かれており、サブグループをつないでいる中心性指標(ネットワークでの個体間のつながりの維持に当該個体がどの程度中心的な役割を果たしているかを表す指標)が高い個体がいることを数値で示した。それらの中心的な個体がいなくなることで、血縁ごとのサブグループ間のつながりが弱まる事が明らかになった。また、同年生まれの子ザルが成体のネットワークに参入することでサブグループ間の結びつきが強まる可能性が示唆された。現在、全データを用いた分析を進めている。今後、DNAデータ、養育行動のデータが処理でき次第、目的2と3の本分析を行い、論文執筆を行う。

  • Research Products

    (2 results)

All 2014 2013

All Journal Article (2 results) (of which Peer Reviewed: 2 results)

  • [Journal Article] Twelve-year proximity relationships in a captive group of Western Lowland Gorillas (Gorilla gorilla gorilla) at the San Diego Wild Animal Park, California, USA2014

    • Author(s)
      Nakamichi M., Onishi K., Silldorf A., & Sexton P.
    • Journal Title

      Zoo Biology

      Volume: 印刷中 Pages: 未定

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] Preschool children’s behavioral tendency toward social indirect reciprocity2013

    • Author(s)
      Kato-Shimizu M., Onishi K., Kanazawa T., & Hinobayashi T.
    • Journal Title

      PLOS ONE

      Volume: 8(8) Pages: e70915

    • DOI

      10.1371/journal.pone.0070915

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2015-05-28  

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