2011 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23730602
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
熊谷 龍一 東北大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (60422622)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2013-03-31
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Keywords | DIF / 項目反応理論 / 項目応答理論 / 特異項目機能 |
Research Abstract |
平成23年度の研究目標および研究計画の概要は,研究代表者が提案してきた特異項目機能(DIF)の検出方法について,他の方法との比較などを行ない,その有効性を検証することである。平成23年度の研究実績としては,雑誌論文(査読有り)の掲載1編,学会発表2回がある。 雑誌論文については,「熊谷龍一 (2012:印刷中). 統合的DIF検出方法の提案-"EasyDIF"の開発-,心理学研究, 83(1).」として,研究代表者が開発してきたDIFの検出方法の提案,他の検出方法との比較,実際の心理尺度への適用などが示された。 学会発表については,「熊谷龍一,野口裕之,谷伊織 2011 心理尺度における多値型項目応答モデルの適用事例(2),日本教育心理学会第53回総会発表論文集,537.」および「並川努,谷伊織,熊谷龍一,脇田貴文,中根愛,野口裕之 2011 Birleson自己記入式抑うつ評価尺度における特異項目機能の検討,日本教育心理学会第53回総会発表論文集,379.」として,どちらも実際の心理尺度に対する適用例が示された。 また海外調査として,メルボルン大学School of Languages & LinguisticsにてLanguage testingの研究を行なっているTim McNamara教授,および当時メルボルン大学のVisiting Stuffとなっていた野口裕之教授(名古屋大学)を訪問し,DIF研究に関する情報交換を行なった。 これらの研究実績により,当初の研究目的は十分に達成されるものとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
平成23年度の研究実績として,雑誌論文(査読有り)の掲載1編,学会発表2回およびメルボルン大学への海外調査があり,十分に当初の目的を達成したものと言える。
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Strategy for Future Research Activity |
平成23年度と同様に,研究計画に従い,論文投稿・学会発表・調査研究などを順次遂行していく。また平成24年度は研究最終年度に当たるため,研究の総括としての報告書を作成する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成24年度の研究費使用計画については,申請書に示した計画通りに「図書・消耗品」,「国内・国外調査旅費」,「人件費」,「印刷費」として使用する予定である。 次年度使用額については,今年度の研究を効率的に推進したことに伴い発生した未使用額であり,平成24年度請求額とあわせ,次年度に計画している研究の遂行に使用する予定である。
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Research Products
(3 results)