• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2013 Fiscal Year Annual Research Report

小中学生の制裁的いじめ加担における恨み感情とシャーデンフロイデの役割

Research Project

Project/Area Number 23730604
Research InstitutionUtsunomiya University

Principal Investigator

沢田 匡人  宇都宮大学, 教育学部, 准教授 (40383450)

Keywordsいじめ / シャーデンフロイデ / 恨み / 妬み
Research Abstract

本研究の目的は、特定の他者の不幸を企図する「恨み感情」と、他者の不幸を喜ぶ「シャーデンフロイデ」の喚起メカニズムの解明を目指しつつ、制裁的な理由によって生じる「いじめ」に焦点を当てて、これらの感情がいじめの関与に及ぼす影響を明らかにすることにあった。
今年度は、小中学生に対して、仮想場面におけるいじめ被勧誘時の態度に対する回答を求め、その得点に基づき彼らを類型化した成果を発表した。この類型といじめ被害者に対する感情との関連を検討したところ、回答者がいじめの被害者をあらかじめ恨んでいた場合には、制裁的な理由によるいじめに誘われた際に、加害者を支援するような役割を担う傾向にあった。しかし、被害者を妬んでいた場合には、いじめには積極的に関与せずに傍観者の立場をとりやすいことが明らかにされた。
一方、同じく小中学生を対象とした別の調査では、いじめの被害者に対する妬み感情の質的な違い(良性妬みと悪性妬み)が、いじめ目撃時における感情(シャーデンフロイデと同情)の喚起に及ぼす影響を検討した。悪性妬みが喚起されている状況では、良性妬みもシャーデンフロイデを促進するが、逆に悪性妬みが低い場合には、良性妬みは同情を高める効果が認められた。このように、妬みの違いによって、いじめ目撃時の感情の喚起に果たす役割が異なることが示唆された。また、シャーデンフロイデの喚起メカニズムを探る一助として、大学生を対象に潜在連合テストを用いた実験も実施した。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] いじめ被害者に対する妬みと恨みが参加役割に及ぼす影響─いじめ被勧誘者の態度に基づく類型化を通じて─

    • Author(s)
      沢田匡人
    • Organizer
      日本教育心理学会第55回総会
    • Place of Presentation
      法政大学
  • [Presentation] 自尊心がシャーデンフロイデの喚起に及ぼす効果─潜在連合テストを用いて─

    • Author(s)
      藤井勉・沢田匡人・井上裕珠・平間章子
    • Organizer
      日本教育心理学会第55回総会
    • Place of Presentation
      法政大学

URL: 

Published: 2015-05-28  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi