2012 Fiscal Year Research-status Report
統計的信頼度の高いネットいじめ尺度作成と国際比較研究
Project/Area Number |
23730605
|
Research Institution | Tokyo University of Social Welfare |
Principal Investigator |
青山 郁子 東京福祉大学, 公私立大学の部局等, 助教 (60586808)
|
Keywords | いじめ / ネットいじめ / 国際情報交換 アメリカ |
Research Abstract |
日本教育心理学会において、論文「高校生、大学生のネットいじめ経験:携帯電話依存がひきこもり親和性に及ぼす影響」を発表した。その中で、ひきこもり状態にはないがひきこもりに好意的であるひきこもり親和性をもつ若者が増えてきているとの内閣府の調査をもとに、高校生, 大学生のひきこもり親和性と携帯電話、インターネットの使用状況(依存性やネットいじめなど)との関連を示した。またInternational Conference on Cyberbullying: COST IS0801において研究発表「Cyberbullying and problematic mobile phone use among Japanese youth」を行い、大学生を対象にネットいじめ経験、インターネット、携帯電話依存傾向、自尊感情などの関連を検討した。現在この研究の論文を投稿中である。そして、これらの研究の過程で行った先行研究のまとめの一部を紀要論文(一橋大学 <教育と社会>研究)とし(印刷中)、また本の章として出版した(子どもたちの健康と適応を守る世界の学校予防教育)。 また日本とアメリカの中学生からネットいじめと従来のいじめについて調査を行い、データは集計済みである。この国際比較データと尺度作成の過程について25年度の国際学会で発表予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
信頼性と妥当性の高いネットいじめの尺度を作成するための調査データは日本国内、アメリカですでに集計済みである。現在2本の論文化のために執筆を進めており、最終年度終了までに投稿が完了する見込みである。
|
Strategy for Future Research Activity |
最終年度は収集、、集計したデータ(日米の中学生を対象にしたネットいじめ、従来のいじめの調査)をもとに、国際比較を行い、結果を今年度国際学会にて発表予定である。また論文化しジャーナルに投稿予定である。そして、大学の公開講座(11月予定)を利用し、研究成果を広く社会に公表する予定である。また海外(台湾)でも講演に招待されているので、日本でのネットいじめの実態について国際的に発信し、今後の更なる研究ネットワークを構築する予定である。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究成果発表のため国際学会(American Educational Research AssociationとAmerican Psychological Association)と国内の学会(日本教育心理学会)に参加する旅費などの費用が必要となる。また英文での論文を投稿の際に英文校正代(場合によっては査読料やプロセス料が発生する場合もある)、作業補助者への人件費(謝金)、関連書籍の購入に研究費を使用する予定がある。
|
Research Products
(8 results)