2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23730635
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Research Institution | Kyoto Gakuen University |
Principal Investigator |
赤間 健一 京都学園大学, 人間文化学部, 嘱託講師 (40469078)
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Keywords | 動機づけ調整 / メタ動機づけ / 動機づけ困難状況 / 動機づけ調整過程 |
Research Abstract |
本年度は前年度から継続している動機づけることに困難を感じやすい状況の個人差を測定するための尺度の妥当性、信頼性の検討を行い、一定の妥当性や信頼性が確認できた。 また、前年度に中断した、動機づけスタイルとしての調整方略の使用パターンについて、潜在プロフィル分析という手法を用いて検討した。その結果、動機づけスタイルによって動機づけが異なることが示された。さらに、動機づけ調整過程について検討するために、メタ動機づけの役割に注目し、動機づけ調整方略と動機づけとの関連を検討し、動機づけを調整しようという意図、動機づけに対する知識、実際に調整することが動機づけ方略の使用につながり、その結果、動機づけが高まるという動機づけ調整過程のモデルを示すことができた。 研究期間の中で、現在の大学生の活動領域、及び領域における動機づけの状態を検討した結果、特に動機づけの調整が必要となる活動が大学における講義であった。そこで動機づけの調整に関わる要因として、メタ動機づけと動機づけ方略について着目し、測定するための尺度の作成を行った。また動機づけ方略の有効性を考える際に動機づけることに困難さを感じる状況についても検討する必要性が生じ、その測定尺度も作成した。これら本研究で作成した尺度と動機づけの関連を検討することで、動機づけの高さと動機づけ調整スタイルの関連について示し、さらに、動機づけ調整過程のモデルについても提案した。研究当初の目的としては、さらに大学の講義において動機づけ調整スタイルの獲得支援の方法を検討することも挙げていたが、計画で想定していなかった課題の検討を行ったこともあり支援方法の検討には至らなかったため今後の課題として残されている。
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