2013 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23730659
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
小山 徹平 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (50535656)
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Keywords | 認知行動療法 / 統合失調症 |
Research Abstract |
幻聴妄想症状の心理社会的治療として効果的であるとされている認知行動療法を、幻聴妄想症状のある統合失調症患者を対象に行い、認知行動療法の主たる要素である「心理教育」「行動的技法」「認知的技法」が治療においてどのような効果をもらたすかを明らかにすることを目的とし、本研究は行われた。本年度は、昨年度に引き続き対象者の選別を行い、プログラムの実施を継続した。 対象者の選別では、半構造化面接を行った。この面接は、昨年度と同様のマニュアルを使用した。このマニュアルは、対処ストラテジー増強法(Tarrier、1993)における半構造化面接と症状自己管理プログラム(丹羽・小山ら、2010)で示された症状聴取シートをもとに作成されたものである。 本面接を通してプログラム参加に至った対象者には、引き続き、導入面接を行った。昨年度と同様に、動機づけを目的とした導入面接マニュアルを用い、社会状況面接(Bellackら、2000)も同時に行った。この導入面接は、対象者の認知機能や幻聴妄想症状への現在用いている対処技能のアセスメントを目的に行われた。 プログラムでは、昨年度と同様に1回60分~90分で行われ、「心理教育」「行動的技法」「認知的技法」の3要素で構成された内容で、個人面接の形式で行われた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究のプログラムに参加予定であった対象者のうち、症状悪化や生活上の都合等により、プログラムへの参加、もしくは通院そのものが困難となった方が複数名いた。そのため、本研究の対象者数が十分でない状態となってしまい、遅れている状態となってしまった。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究の介入プログラムへの参加者を継続的に募集し、参加の了承を得られた対象者から介入プログラムを実施する予定。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
本研究のプログラムに参加予定であった対象者のうち、症状悪化や生活上の都合等により、プログラムへの参加、もしくは通院そのものが困難となった方が複数名いた。そのため、本研究の対象者数が十分でない状態となってしまった。そのため、未使用額が発生した。 本研究の介入プログラムへの参加者を継続的に募集し、参加の了承を得られた対象者から介入プログラムを実施したい。その際に必要な物品に使用する予定である。また介入した症例を増やしたうえで、さらなる解析を試み、学会などで発表したと考えている。その際の諸経費に使用する予定である。
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Research Products
(1 results)