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2012 Fiscal Year Research-status Report

軽中度難聴者のストレス対処プログラムの開発と効果の検討

Research Project

Project/Area Number 23730669
Research InstitutionAoyama Gakuin University

Principal Investigator

勝谷 紀子  青山学院大学, 社会情報学部, 助教 (90598658)

Keywords難聴 / ストレス / ストレス対処
Research Abstract

本研究は、軽度あるいは中程度の難聴者が心理的不適応をおこすストレス要因を明らかにし、ストレス対処のための介入方法を考えることが大きな目的である。
本年度は、前年度の研究成果をふまえ、軽中度難聴者特有のストレスに対処するための軽度中程度の難聴者向けプログラム、軽中度難聴者の生活上の問題を知り理解を深めるための健常者向けのプログラムを開発するために難聴者を対象としてインタビュー調査を行った。
具体的には、現在どのような聞こえの状態か、どのようなことにストレスを感じているか、聴覚障害者がストレスを感じる場面におちいったときにどのように対処すればよいか、健常者にどのように対応してもらいたいか、健聴者から理解されていることや誤解されていることは何かについて、対面、メール、郵送、チャットなどを利用した一対一のインタビュー形式で意見聴取を幅広く行った。
さらに、最終的に実用可能なプログラムを完成させるため、聴覚障害の教育者や難聴の研究者、当事者である軽度中程度難聴者から、含めるべき内容やその効果的な表現方法などについて意見を得た。
こうしたさまざまな意見を踏まえて、さまざまなタイプの難聴者に実用可能なプログラムを作成する。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

交付申請書に記載した目的に書かれた計画が大幅に滞る事態も発生せず、おおむね順調に進んでいる。
具体的には、1)通常コンタクトが難しい難聴者と聴覚障害の関連団体や各種会合などのさまざまな場でコンタクトをとるができた。2)心理学の関連学会で難聴の研究に携わるさまざまな分野の研究者、あるいは自身も難聴である研究者と交流ができ、研究推進に関わるさまざまな側面からの有益な意見交換をすることができた。以上のことから、軽度中程度の難聴者を対象としたストレス対処プログラムの最終版を完成する段階までには順調に到達できるものと考えられる。

Strategy for Future Research Activity

今後も申請書に記載された研究計画にそって研究を進めていく予定である。
具体的には、1)軽度中程度の難聴者を対象としたストレス対処プログラムの最終版を完成させる、2)完成した軽度中程度の難聴者を対象としたストレス対処プログラムを広く一般に広報して、首都圏だけでなく地方にも在住する難聴者や難聴者とかかわる健聴者に利用を依頼して実際に使ってもらう、3)軽度中程度の難聴者を対象としたストレス対処プログラムの効果について、複数回のデータを収集することをめざした実証的な研究を行って、その効果を実証的かつ客観的に検討する、といった研究活動を進めていく予定である。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

計画通りに研究費を執行する予定である。
具体的には、1)軽度中程度の難聴者を対象としたストレス対処プログラムの最終版を完成させるための諸費用に用いる。たとえば、ウェブサイトの作成、イラストやマンガやパンフレットの作成代に用いる。2)完成したストレス対処プログラムを広く一般に広報するための諸費用に用いる。たとえば、地方や首都圏の中途失聴者難聴者協会の会合やイベントなどに出向いてプログラムを使ってもらうための出張費用などに用いる。3)ストレス対処プログラムの効果を複数回のデータを収集して調べる実証的研究を行うための経費に利用する。たとえば、調査を行うための出張費用、研究参加者への謝礼、データ整理作業のための謝礼、研究報告書を作成するための費用に用いる予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2012

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 難聴者が日常生活で経験するストレスとは2012

    • Author(s)
      勝谷紀子
    • Organizer
      日本心理学会第76回大会
    • Place of Presentation
      専修大学
    • Year and Date
      20120911-20120913

URL: 

Published: 2014-07-24  

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