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2012 Fiscal Year Research-status Report

ドイツ家庭教育における「対話によるしつけ」の法制論的・実証的研究

Research Project

Project/Area Number 23730724
Research InstitutionUniversity of Tsukuba

Principal Investigator

荒川 麻里  筑波大学, 人間系, 助教 (20389696)

Keywordsドイツ / 民法 / 親権 / 対話 / しつけ / 子どもの権利 / 懲戒権 / 虐待
Research Abstract

本研究の目的は、ドイツの家庭教育における「対話によるしつけ」を可能とする仕組みの法制論的・実証的な解明である。
2年目にあたる平成24年度は、法制論的研究の2つの課題(1.ドイツ民法典における親権法制とその理論の検討/2. ドイツ基本法における親の権利と義務の法制とその理論の検討)のうち、とりわけ課題1についてこれまでの研究成果をまとめ、日本ドイツ学会紀要である『ドイツ研究』に投稿した。研究成果の意義が認められ、同誌第47号に掲載予定である。
実証的研究と関わっては、2012年3月11日~4月6日までドイツに渡航し、「非暴力セミナー」に参加して子育てに悩む親の生の声を聴取することができた。また、幼稚園での親と子どもの観察調査を行い、同園に通う子の親に対して質問紙調査の予備調査を実施した。質問紙調査の重要な項目であったドイツにおける体罰禁止法制に関する認知度があまりにも低すぎたため、調査票の大幅な修正が必要であることが明らかになった。
法制論的・実証的ないずれの研究領域においても、世界各国において研究の進展がみられ、それらの先進的研究成果を本研究に生かすため、書籍や資料の収集を行った。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

2012年3月11日~4月6日までのドイツ渡航において、幼稚園での親と子どもの観察調査を行い、同園に通う子の親に対して質問紙調査の予備調査を実施した。しかし、質問紙調査の重要な項目であったドイツにおける体罰禁止法制に関する認知度が非常に低いことが判明し、調査票の大幅な修正が必要となった。また、親の体罰をめぐっては世界各国において新たな研究成果が発表されているため、それらの動向に注目しながら慎重に研究を進める必要がある。

Strategy for Future Research Activity

最終年度では、法制論的研究の成果と同時に、本研究の研究枠組みに関する理論的研究の成果をまとめ、発表する予定である。実証的研究に関しては、質問紙調査の予備調査を改めて実施するために計画を修正し、本調査および分析を当該年度内に実施できる見込みである。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

該当なし

  • Research Products

    (1 results)

All 2013

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] ドイツ民法典における子どもの自立性への親の配慮の明文化過程 ―「成年年齢の新規制に関する法律」(1974年)を手掛かりに―2013

    • Author(s)
      荒川麻里
    • Journal Title

      ドイツ研究

      Volume: 47 Pages: --

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2014-07-24  

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