2013 Fiscal Year Annual Research Report
ドイツ家庭教育における「対話によるしつけ」の法制論的・実証的研究
Project/Area Number |
23730724
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
荒川 麻里 筑波大学, 人間系, 助教 (20389696)
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Keywords | ドイツ / しつけ / 対話 |
Research Abstract |
本研究は、ドイツ家庭教育における「対話によるしつけ」について、法制論的・実証的に明らかにしようとするものである。法制論的側面については、70年代から2000年までの法改正の過程を明らかにすることができた。虐待防止に向けた1979年の民法改正において、「対話」という方法が明記され、その後、2000年に「暴力のない教育」への権利が明記され、家庭における体罰が禁止された。体罰禁止の認知度と養育態度との関係を明らかにすることを実証的研究の目的として掲げたが、予備調査を重ねた結果、子育てについて関心や意識の高い親でも法律の認知度があまりにも低く、本調査を行うことができなかった。しかし予備調査の成果として、連邦法であることから民法に対する市民の意識の低いことが予測でき、今後、各州の法制上の規定に着目して研究を進める必要があることがわかった。
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