2014 Fiscal Year Annual Research Report
DeSeCo以後の能力と評価の理論を踏まえた教育実践研究と教員養成の方法
Project/Area Number |
23730738
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
遠藤 貴広 福井大学, 教育地域科学部, 准教授 (70511541)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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Keywords | 協働的な省察的探究としての評価 / 実践コミュニティの変容過程としてのカリキュラム / 批判的省察 / 熟議的コミュニケーションとしての評価 / キー・コンピテンシー / コンピテンス概念 / 教員養成スタンダード / 21世紀型スキル |
Outline of Annual Research Achievements |
2013年度までに行われた実践を一つの到達点とし、その理論的位置付けを論文等にまとめ、発表を行った。 具体的には、所属機関の教員養成スタンダードの特質を、DeSeCo(Definition and Selection of Competencies: Theoretical and Conceptual Foundations)のコンピテンス概念を手がかりに明らかにした上で、そのスタンダードと連動した所属機関の教員養成カリキュラムの特質を、2000年以降の学習論を踏まえて明らかにし、「実践コミュニティの変容過程としてのカリキュラム」という新たな視点を提起した。 また、DeSeCoのキー・コンピテンシーの中核に位置付いている「省察性(reflectivity, reflectiveness)」に注目し、省察の深さとその評価について、特に批判的省察の視点から理論的整理を行った上で、「熟議的コミュニケーションとしての評価」という新たな視点も提起した。 さらに、ATC21S(Assessment and Teaching of 21st-Century Skills)の中で強調されている「学習が同時に伴う(concurrent)状況に埋め込まれた(embedded)変容的な(transformative)評価」という視点と、上記実践を通して本研究初年度(2011年度)から提起している「協働的な省察的探究としての評価」という視点との共通点に着目し、新たな学習評価の在り方をめぐる問題提起も行った。
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Research Products
(8 results)