2011 Fiscal Year Research-status Report
戦後日本における思春期男子への性教育実践の実態と課題に関する研究
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23730762
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Research Institution | Kagawa Nutrition University |
Principal Investigator |
茂木 輝順 女子栄養大学, 栄養学部, 研究員 (40570677)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 性教育 / 思春期 / 男子 |
Research Abstract |
本研究の目的は、男子対象の性教育が推進される/阻害される要因や事情・条件などの課題を、性教育の歴史的検討から析出し、性教育のあり方についての提言を行うことである。1年目である平成23年度は、「性教育の手引き」「実践報告書」の収集・発行状況の整理・データベース化を進めることを目的に、以下の調査を行った。 1.日本性教育協会資料室に所蔵されている性教育の手引・実践報告書等の資料、計1430点を閲覧し、全国的な発行状況の傾向や性教育の目的・方針の変遷についての把握を行った。そのうえで、2.8月に大分県・福岡県、同じく8月に秋田県・岩手県、3月に福島県・山形県に赴き、実地で資料調査を行い、各地の性教育の手引きや実践報告書の閲覧・収集を行った。3.1980年までの性教育の手引き・実践報告書の文献目録を作成し、雑誌(女子栄養大学教育学研究室紀要)で公表した。4.性教育の手引きや実践報告書などに掲載されている学習指導案の「授業タイトル」「対象学年」「授業形態(男女別/共修等)」「使用教材教具名」「授業キーワード」「授業ジャンル」「掲載ページ」「キーワード」などを入力した性教育指導案データベースの構築を進めた。現在までのレコード数はおよそ6000である。5.性教育実践で使われるスライド・録音教材・ビデオなどの教材についてのリストを作成し、可能なものについては入手した。6.把握できた範囲で、1950~70年代における性教育・純潔教育の研究指定校の研究年次や研究指定区分(文部省・都道府県教委・市町村教委・自主研究等)を整理したリストを作成した。 以上の研究成果は、平成24年度以降に進める性教育における思春期男子<性>の扱われ方の把握の基礎データとなるものである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
交付申請書に記載した研究実施計画のうち、性教育学習指導案データベース構築が若干遅れたものの、「性教育の手引き」「実践報告書」の発行状況の整理はほぼ予定どおり行うことができた。この成果も含め、年度内に性教育の手引き・実践報告書の文献目録をまとめ、公表することができたため、今年度の研究の目的はおおむね順調に進展したと考える。
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Strategy for Future Research Activity |
1年目の研究成果を踏まえ、性教育学習指導案データベースの構築を進めつつ、データベースや収集した資料から、思春期男子の<性>の扱われ方を、性教育実践の時代的・地域的特徴と関連づけながら分析する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成23年度中の研究費のうち、特に謝金(人件費)が必要となる性教育指導案データベースの構築が予定より若干遅れたため、次年度に使用する研究費が発生した。平成24年度は、性教育指導案データベース構築を進めるための謝金(人件費)や、平成23年度に行った資料調査の補足ための調査旅費などを中心に研究費の使用を考えている。
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