2013 Fiscal Year Annual Research Report
多文化国家オーストラリアにおける教育基準・内容の統一化とその受容に関する研究
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23730785
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| Research Institution | Hokkaido University |
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Principal Investigator |
青木 麻衣子 北海道大学, 留学生センター, 講師 (10545627)
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| Keywords | 教育学 / 教育基準 / ナショナル・カリキュラム / 全国学力調査 / オーストラリアの教育 |
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| Research Abstract |
本研究の目的は、オーストラリアで現在推進されている「統一性」を指向する学校教育改革の政策的背景と、それに対する各州の対応の「ちがい」とを明らかにすることである。当初は、全国学力調査の推進とナショナル・カリキュラムの開発・導入という連動する二つの取り組みが各州でどのように受け止められ、実施に移されているのか把握するため、全州の教育省および教員組合等関係機関を訪問し、資料収集・聞き取り調査を行うことを予定していた。しかし、開発中の取り組みについては、時にその扱いに配慮を要したことから、全国機関で各州の動向についての概要を把握した後、対象とする州を限定し、ニューサウスウェールズ州（NSW）およびクイーンズランド州（Qld）を中心に、各取り組みの影響を検討した。また、同国初のナショナル・カリキュラムの開発・導入に対する各研究者の認識・評価を追跡するとともに、これに付随して遂行されている教育行財政改革についても、その内容の把握に努めた。
平成25年度は、10月27日～11月1日の期間で、シドニー（NSW）および木曜島（Qld遠隔地）を訪問し、州教育省および地方教育事務所にて、関係資料・情報の収集を行った。また、3月9日～13日の期間で、シドニー（NSW）およびブリスベン（Qld）を訪問し、いずれも州立図書館、大学図書館等にて、主に関係資料・論文等の収集を行った。これまでの研究の成果は、6月にアルゼンチン・ブエノスアイレス大学で行われた世界比較教育学会（WCCES）で報告した。また、『新版 オーストラリア・ニュージーランドの教育――グローバル社会を生き抜く力の育成をめざして』（共編著、東信堂、2014年1月）、「多文化社会を標榜する学校――オーストラリア」（二宮晧編著『新版 世界の学校：教育制度から日常の学校風景まで』学事出版、2014年1月）等で発表した。
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