2012 Fiscal Year Research-status Report
現代米国高等教育における学生支援に関する実証的研究―「協同モデル」のインパクト
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23730804
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| Research Institution | Kitasato University |
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Principal Investigator |
小島 佐恵子 北里大学, 一般教育部, 講師 (40434196)
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| Keywords | 高等教育 / 学生支援 / 専門職員 / 大学院養成課程 / アメリカ |
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| Research Abstract |
本研究は、1.米国高等教育における学生支援の80年代以降の変化と現状、2.学生支援にかかわる専門職員の養成課程と能力開発、他部署との協力体制、学習成果向上への寄与、3.学生支援活動全体の評価と改善、他者との協力体制によってもたらされる変化という、主に3点を明らかにすることを目的としている。
今年度は2を中心に研究を進めた。具体的には、昨年度の成果を８月に日本教育学会第71回大会で発表し、11月に大学や専門職団体への訪問調査を行った。そして、さらなる情報収集と訪問先の選定のために、2013年3月に専門職団体が主催する学会へ参加した。日本教育学会では、「米国専門職団体による学生支援専門職員のコンピテンシー開発」を発表し、2つの専門職団体が共通で開発したコンピテンシーリストを基に、学生支援の専門職員に求められている能力は何か、そしてそれが大学院養成課程とその後の継続教育においてどのように異なるかを明らかにした。訪問調査では、教職員の協力体制についてメサイア・カレッジを、コンピテンシー開発についてNASPA, ACPAの両専門職団体を、養成課程と学生支援活動についてメリーランド大学とジョージワシントン大学を訪問した。
意義としては、まず、規模や設置形態、地理的環境の異なる大学から、それぞれの学生支援活動と教職員の協力体制、養成課程について具体的な情報を得ることができたことが挙げられる。そして、コンピテンシー開発について専門職団体に直接課題を聞くことができたこと、さらに、学会へ参加したことにより、養成課程や協力体制について、複数の新たな大学の現状を知ることができ、最終年度の訪問先の候補を得ることができたことも挙げられる。
重要性としては、訪問調査を重ねることや現地の学会発表を実際に聴くことで、論文やウェブサイトの情報に対してより現状に即した理解を深めることができたことが挙げられる。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
昨年度は、1.米国高等教育における学生支援の80年代以降の変化と現状、2.学生支援にかかわる専門職員の養成課程と能力開発、他部署との協力体制、学習成果向上への寄与について研究を進め、今年度は2を中心に進めた。
養成課程については具体的な情報を得ることができたが、能力開発、とくにコンピテンシー開発については、開発途中のものであり、2013年秋を目処に専門職団体では新たな情報の提供を予定しているということで、それを待つ必要がある。また、他部署との協力体制や学習成果への寄与に関しても、さらなる情報やデータを集める必要があるが、訪問調査によって文献やウェブサイトから得た情報に対する解釈は深められつつあり、情報収集とその理解という点ではおおむね順調に進展している。
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| Strategy for Future Research Activity |
最終年度は、これまで得た情報をまとめ、成果として論文にしていくとともに、3番目の目的である、学生支援活動全体の評価と改善、他者との協力体制によってもたらされる変化について中心に研究を進める予定である。これについては引き続き文献調査を進めながら、2013年３月に参加した学会（NASPA annual conference 2013）で得た情報や事例紹介等を基に再度米国への訪問調査を行うことを予定している。その後、最終的な成果のまとめを行う。
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| Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
文献調査、訪問調査、学会発表、成果のとりまとめに使用する。オンラインジャーナルや文献による調査を引き続き行うとともに、2013年3月の学会で得た情報や事例を基に訪問調査を行い、その後学会発表を行う予定である。また、最終的な成果の取りまとめの報告作成に使用する。
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Research Products
(1 results)
