2012 Fiscal Year Research-status Report
オーセンティック・アセスメントに基づく社会系教科の目標準拠評価モデルの開発と普及
Project/Area Number |
23730815
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Research Institution | Hokkaido University of Education |
Principal Investigator |
藤本 将人 北海道教育大学, 教育学部, 講師 (10404229)
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Keywords | アメリカ |
Research Abstract |
本研究の目的 オーセンティック・アセスメントは,構成主義に基づく授業を評価するための理論として,1980代にアメリカ合衆国で開発された。オーセンティック・アセスメントは,目標準拠評価を実践するための基盤理論であり,我が国でもその内実が本格的に研究され始めている。 また2000年から2010年にかけて,アメリカでは評価技法の開発と普及に関する博士論文が爆発的に提出されており,研究成果に基づく書籍も出版され始めている。 本研究では,アメリカ市民性教育におけるオーセンティック・アセスメントの評価実践について,アメリカで提出された博士論文を分析対象とし,「論文の記述内容」「論文に記載されている授業実践内容」「論文執筆者が確定した学習者の認識内容」「論文執筆者が開発した評価経営」の四つの観点から分析を行った上で,(1)現在のアメリカ社会科が育成を目指す人物像とはどのようなものか(目標構造の抽出),(2)その目標を達成するために,どのような授業が組まれているのか。(構成主義に基づく授業構成理論の抽出),(3)その授業では,学習成果の評価の仕組みがどのように組み込まれているのか。(評価手法の分析),(4)評価の結果得られた情報は,具体的にどのように分析されているのか。またその分析ツールはどのように開発されているのか。(情報の分析手法の検討),(5)評価情報は授業や学習者の学びにどのようにフィードバックされているのか。(情報の利用方法の検討),(6)開発した評価技法(情報の分析手法と利用方法)をどのように普及させているのか。(普及のモデルの抽出),(7)抽出した普及モデルは,日本の小学校,中学校,高等学校において,どの程度有効的に機能するのか。(普及モデルの検証)を明らかにすることを目指している。平成24年度は,(1)~(5)を明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究目的として掲げた(1)~(7)のうち,(1)~(5)までを達成しているからである。
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Strategy for Future Research Activity |
研究目的として掲げた(1)~(7)のうち,(6)~(7)を達成することを目指す。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
学会での研究成果発表(旅費)国内×4回の旅費を申請する予定。 学会誌による投稿(その他)など
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Research Products
(14 results)