2013 Fiscal Year Annual Research Report
オーセンティック・アセスメントに基づく社会系教科の目標準拠評価モデルの開発と普及
Project/Area Number |
23730815
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Research Institution | Hokkaido University of Education |
Principal Investigator |
藤本 将人 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (10404229)
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Keywords | 社会科 / 評価 / 構成主義 / オーセンティック / 目標準拠評価 |
Research Abstract |
本研究の最終的な着地点は,「オーセンティック・アセスメント」と呼ばれる評価理論を社会科(市民性育成教育)に対応させ,我が国における目標準拠評価の実践を円滑に進めるための技法を開発し,さらにそれらを普及させるためのモデルを示すことにある。開発した技法と普及モデルは,北海道教育大学附属釧路小学校,附属釧路中学校,北海道内における公立小学校,中学校,高等学校にて検証し,その有効性を証明するところまでを研究の射程としている。 具体的には,アメリカ市民性教育(初等教育,中等教育,高等教育)におけるオーセンティック・アセスメントの評価実践について,アメリカで提出された博士論文を分析対象とし,「論文の記述内容」「論文に記載されている授業実践内容」「論文執筆者が確定した学習者の認識内容」「論文執筆者が開発した評価経営」の四つの観点から分析を行った。その結果,以下のことが明らかとなった。 (1)現在のアメリカ社会科が育成を目指す人物像とはどのようなものか(目標構造の抽出)(2)その目標を達成するために,どのような授業が組まれているのか。(構成主義に基づく授業構成理論の抽出)(3)その授業では,学習成果の評価の仕組みがどのように組み込まれているのか。(評価手法の分析)(4)評価の結果得られた情報は,具体的にどのように分析されているのか。またその分析ツールはどのように開発されているのか。(情報の分析手法の検討)(5)評価情報は授業や学習者の学びにどのようにフィードバックされているのか。(情報の利用方法の検討)(6)開発した評価技法(情報の分析手法と利用方法)をどのように普及させているのか。(普及のモデルの抽出)
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Research Products
(8 results)