2013 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23730817
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
若有 保彦 秋田大学, 教育文化学部, 准教授 (30451652)
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Keywords | 教材使用 / 台湾 |
Research Abstract |
本研究課題「台湾の中学校英語授業における教材の実態調査」は、日本と同じような言語学習環境にあると考えられる台湾の生徒が、日本の生徒よりもなぜ高い英語力を有するのかという疑問に答えるために、中学校の英語授業において教材がどのように使用されているか実態を調査し、そこで使用されている教材の分析を行うことを目的としたものである。この目的を達成するために策定された実施計画において、3年目となる平成25年度は、平成24年度に引き続き、作成したアンケート等の調査を実施し、データを収集・分析する期間としていた。具体的には、アンケート及びインタビューの質問項目の研究協力者への確認及び修正、調査の実施及びデータの収集、また収集したデータ分析の実施を予定していた。 上記の実施計画のうち、昨年度においては、現地の研究協力者と連絡をとり、アンケート及びインタビューを行う予定の学校を訪問させていただいた。また、学校に勤務する教員に対して、授業及び教材使用に関する聞き取り調査を行った。さらに、学校を訪問した際に、学校関係者に生徒用アンケートの原案を提示し、内容や実施方法等についてアドバイスをいただいた。 現在は、聞き取り調査によって得られたデータを整理し、関係者からいただいたアドバイスを基にアンケートを修正し、内容に関する確認を進めている段階である。これらを実施することができたという点では、本研究の実施に一定程度の進展はあったと言える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
調査実施期間である平成25年度に予定していたアンケートの実施ができなかったため。理由は、研究代表者が勤務する大学の学部改組による多忙化で、当初想定していた研究時間を十分に確保できなかったこと、また研究協力者の健康上の理由もあり、研究代表者がそのことに配慮していたため連絡が十分にとれなかったことがある。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究課題の今後の推進の予定について、当面は前年度に達成できなかった項目、すなわち(1)アンケート調査の実施及びデータの収集、(2)収集したデータ分析、についてできるだけ速やかに実施することを予定している。 また平成26年度は研究の最終年度であるため、上記の(1)及び(2)を実施後速やかに 研究報告をまとめる作業に着手する予定である。 今後の研究の推進を図るために、研究代表者が研究協力者及び調査対象となる学校を再度訪問して話し合いを行うなど、直接的なコミュニケーションの機会を持ちたいと考えている。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
昨年度は研究の推進を図るために2度の台湾の調査実施予定校の訪問を計画していたが、勤務する大学の学部改組に伴う多忙化及び研究協力者の健康上の問題の事情もあり、年度初めに一度しか現地を訪問することができなかったため。 次年度においては、研究の強力な推進を図るため、研究費の約半額を旅費に使用する予定である。旅費の内訳については、研究代表者の勤務先がある秋田から東京への移動、東京から台北への移動、また台湾の中での移動に伴う費用、また出張中の滞在費に使用することを予定している。それ以外については、約4割を物品費、具体的には分析に必要な教材の購入、インタビューの実施に必要な録音機器(ICレコーダー)の購入、アンケートの印刷に必要なインクカートリッジなどの購入費用に充当させる予定である。残りの1割に関しては、資料の収集や整理に関して研究協力者への謝礼等に使うことを考えている。
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