2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23730822
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
宮崎 沙織 群馬大学, 教育学部, 講師 (90591470)
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Keywords | 国際情報交換 / 環境教育 / 社会科教育 |
Research Abstract |
本研究は、アメリカ・カナダで展開されている「環境リテラシー(Environmental Literacy)」育成の理論と方法を参考にしながら、日本型環境リテラシー学習を構築することを目的としている。その目的を達成するため、平成25年度は、前年度の課題となっていた社会科系教科カリキュラムと環境リテラシーの五つの視点(「システムとしての環境」「社会的な価値と原理の環境への影響」「市民の権利と環境」「環境に関する行動効果の検証」「環境に対する個人・市民の責任の受け入れ」)の関係性を深く追究し、環境リテラシー学習のモデルカリキュラムの構築を目指した。 具体的には、アメリカ合衆国とカナダにおける研究活動として、平成25年9月にアメリカ合衆国、平成25年11月にカナダを訪問し、再度資料情報収集を行った。また国内の研究活動においては、これまでの研究をまとめ、環境リテラシー学習のモデルカリキュラム構築に向けて、日本環境教育学会(平成25年7月)と日本地理教育学会(平成25年8月)において、研究発表を行った。さらに、そのほか研究会等を通して、研究成果に対する意見交換・聴取を行っている。これらの研究活動の成果の一部は、平成26年3月発行の『群馬大学教科教育学研究』13号に掲載された。 以上の活動によって、日本における環境リテラシー学習の構築として、社会科系教科カリキュラムに五つの視点を導入した結果、①地理的な知識内容、②スキル関連目標、③市民参加・行動に関わる内容を重視した、社会科を事例とした新しい教科型の環境学習カリキュラムの提案を行うことができた。
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