2011 Fiscal Year Research-status Report
音楽経験・パーソナリティー・嗜好性と音楽聴取による変化との関連の生理・心理的研究
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23730846
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Research Institution | Kinjo Gakuin University |
Principal Investigator |
渡辺 恭子 金城学院大学, 人間科学部, 准教授 (70350965)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 音楽聴取 / 音楽経験 / 音楽嗜好性 / パーソナリティー |
Research Abstract |
音楽経験に関する質問紙を作成した。質問紙作成にあたっては、義務教育以外における音楽経験の質として、「音楽経験の期間(ex.個人的なレッスン等の受講の期間)」「音楽経験の頻度(ex.週に一回程度の練習)「音楽経験の種類(ex.ピアノ、声楽、合唱など)」「音楽経験が集団か個人か」などの関する質問項目を含んだ。 上記の質問紙とYG検査(矢田部ギルフォード性格検査)と東大式エゴグラム(TEG)を用いて、15名の大学生に予備調査を実施した。なお、予備調査に先立ち、金城学院大学ヒトを対象とする研究計画等審査委員会(いわゆる倫理委員会)の審査を受け、承認された。また、音楽聴取の前後で日本版STAI(State Trait Anxiety Inventory)、POMS(Profile of Mood State)への記入と唾液採取を行い、クロモグラニンA、コルチゾール、分泌型IgAを解析した。その結果、音楽聴取による生理学的・心理学的変化について、音楽経験の有無と質がどのように影響するのか、また、音楽経験の有無と質が音楽の嗜好性やパーソナリティー傾向とどのような関連があるのか、パーソナリティー傾向が音楽の嗜好性にどのように影響するのかについての検討が、予備調査の方法で行えるのではないかと推察された。 そこで、前倒しで本調査を行った。本調査はJ-POP群として、予備調査の15名に加えて、合計27名に行った。その結果について、まず、クロモグラニンA、コルチゾール、分泌型IgAを解析した。対応あるt検定の結果、クロモグラニンA、分泌型IgAにおいて、音楽聴取前後に有意差が認められた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
質問紙とYG検査(矢田部ギルフォード性格検査)と東大式エゴグラム(TEG)を用いて、15名の大学生に予備調査を実施した。また、音楽聴取の前後で日本版STAI(State Trait Anxiety Inventory)、POMS(Profile of Mood State)への記入と唾液採取を行い、クロモグラニンA、コルチゾール、分泌型IgAを解析した。 その結果、予備調査の方法によって、概ね、目的とするデーターを収集できるのではないかと考えられた。そこで、本調査の一部を実施した。本調査はJ-POP群に行い、予備調査分と合わせて合計27名に実施することが出来た。 従って、本研究は概ね順調に新訂していると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は本調査のデーター収集を引き続き行う。J-POP聴取群もさらに人数を増やして検討する。また、クラシック聴取群、JAZZ聴取群は未収集であるので、これらの群についてもデーターの収集を行う。また、データー収集が順調に進めば、前倒しでデーター入力を行い、順次解析をする。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
主に、唾液の分析、具体的にはクロモグラニンA、コルチゾール、分泌型IgAの解析に研究費を使用する。また、データー収集が順調に進めば、研究補助者にデーター入力を依頼するので、謝礼に研究費を使用する。
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