• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2012 Fiscal Year Research-status Report

超短時間就労を通じた就労困難な発達障害者への教育・社会参加支援法の開発

Research Project

Project/Area Number 23730855
Research InstitutionGraduate School of Health Care Science, Jikei Institute

Principal Investigator

岡 耕平  滋慶医療科学大学院大学, 医療管理学研究科, 助教 (90466863)

Keywords発達障害 / 障害者雇用 / 支援技術 / 合理的配慮
Research Abstract

本研究は現在3年計画の2年目を終えたところである.本研究のテーマは発達障害者の超短時間雇用である.しかしながら,1年目は所属機関が新設大学院初年度のため,超短時間雇用を実施するための規定や基準がなく,その作成に時間を要したため,研究の開始が大幅に遅れてしまった.2年目の24年度は,ようやく雇用規定を設け,研究に着手することができた.
発達障害当事者5名,発達障害同様の認知的困難のある高次脳機能障害者1名の計4名が研究に参加してもらうことができたが,うち2名が生活上の理由によって現在継続的に参加できなくなってしまった.そのため,研究計画を修正する必要が生じた.24年度(2年目)の後半からは,参加者を多く集めた数量的評価よりもむしろ,個別ケースの縦断的な評価,個別ケースの合理的配慮の状況,就労側ではなく雇用側をターゲットとした調査に切り替えている.
2年目は個別事例をもとに,近年就労および就学場面でニーズが高まっている合理的配慮を提供するプロセスの検討方法について,ケーススタディを実施した.その結果,従来一般的な知能検査によるアセスメントだけではなく,在学中の成績および日常生活における困り感の聞き取りが,合理的配慮のアセスメントとして有効に機能することが示唆された.このプロセスについてまとめ,ヒューマンインタフェース学会コミュニケーション支援研究会にて報告した.なお,本発表は研究会賞の受賞対象に選ばれた.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

23年度より,所属機関を変更した.そのため,研究インフラの整備にまず時間を要してしまった.また,本研究は障害者雇用をテーマとしているが,所属機関が関東から関西に変わったため,まず研究対象フィールドの開拓と関係性の構築に時間がかかってしまった.また,現所属機関が新設初年度で有り,研究のために必要な研究倫理委員会が設立されておらず,その設立と研究倫理審査に時間がかかった.さらに,研究参加者が個別の理由により参加継続が困難になり,データの取得がうまくいっていない.以上より,研究の遂行が遅れているため,次年度以降の研究計画を修正し,最終年度に向けて調査を準備している段階である.

Strategy for Future Research Activity

本年度ようやく発達障害当事者を短時間雇用するためのインフラができたため,人件費が発生している.人件費の発生が予定より遅れているため,研究費の支出状況としては計画より遅れているが,予定の費目に使用させていただく予定である.

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

上記の通り,人件費の支出が遅れているが,次年度に使用する予定である.研究計画に修正が生じるため,研究の遅れによっては,3年間の研究計画を1年延長し,申請額を合計4年で使用させていただくことも検討している.

  • Research Products

    (2 results)

All 2012 Other

All Journal Article (1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] コミュニケーションが困難な発達障害のある学生の学習支援ーテクノロジーの利用と環境調整による支援効果の事例的検討ー2012

    • Author(s)
      岡耕平
    • Journal Title

      ヒューマンインタフェース学会研究報告集

      Volume: 14(3) Pages: 167-172

  • [Presentation] コミュニケーションが困難な発達障害のある学生の学習支援ーテクノロジーの利用と環境調整による支援効果の事例的検討ー

    • Author(s)
      岡耕平
    • Organizer
      コミュニケーション支援研究会
    • Place of Presentation
      沖縄産業支援センター

URL: 

Published: 2014-07-24  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi