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2013 Fiscal Year Research-status Report

視線計測を用いた読み支援システムの作成と評価

Research Project

Project/Area Number 23730869
Research InstitutionKanazawa Institute of Technology

Principal Investigator

伊丸岡 俊秀  金沢工業大学, 情報フロンティア学部, 准教授 (20387351)

Keywords読み支援 / 読み障害 / 視線計測
Research Abstract

本研究では学習障害の一種とされる読み障害を持つ児童・生徒に対する支援システムとして、視線などの生体情報を利用して読みの補助を行うシステムを作成し、その効果を検証することを目的をして実施している。これまでに視線ベース、ポインティングベースのシステムを試作し、この効果を調べるための実験を実施して来たが、これまで実用に足る水準のものは作成できていない。25年度はこれまでの実施結果を受け、使用するシステムに以下の改善を行った。(1)24年度に作成したタブレット端末上でポインティング動作をもとにしたシステムによるサポートではシステム使用者自身の自発的行動が不可欠となってしまうため、当初から予定していた視線システムへ再度移行する。(2)システム使用者の快適性確保とシステムの安定運用を両立するために、従来視線ベースのシステムで使用していた頭部固定式から据え置き式の視線計測装置へと変更を行う。これら方針に沿って市販のPCおよび市販の赤外線カメラを組み合わせることで新規システムの作成を行った。作成したシステムは測定精度上、従来のものと同様のレベルにあり、十分に使用可能なレベルであった。さらに新しく作成した据え置き式システムによる評価実験を一般学生を対象に実施し、文章読み中の視線位置に対応したマーカー表示を行うことが、文章の読み支援に一定の効果を持つことを示した。26年度の課題として当該システムの学習障害児に対する試験運用がある。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

当初予定では読み障害を持つ児童・生徒に協力してもらっての実証実験に入る予定であったが、これまでの検証結果から、タブレット端末を使用したシステムから視線ベースのシステムへの再変更を実施したことにより遅れが生じている。そのため現時点では健常な学生を対象とした実験が進行中であり、学習障害児童でのテストは未実施である。実際の現場で使用するシステムとして、開発スピードとシステムの使用感・機能の充実の両立が必要であるが、使用感・機能に重点を置きすぎていたという反省がある。

Strategy for Future Research Activity

協力先である小学校における試験運用を速やかに実施する。学習障害児のみならず一般児童にも使用してもらい、読み支援効果の一般性について確認を行う。また、システムを必要に応じて貸与できるよう、汎用的な物品によるシステム構成も実施する。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 眼球運動を利用した文章理解支援システムの提案

    • Author(s)
      藤本達哉・伊丸岡俊秀
    • Organizer
      平成25年度日本人間工学会関西支部大会
    • Place of Presentation
      京都工芸繊維大学

URL: 

Published: 2015-05-28  

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