2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23740143
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
諸隈 智貴 東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 助教 (10594674)
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Keywords | 光赤外線観測 / 広視野探査 / 超新星 |
Research Abstract |
本研究は、超新星爆発の瞬間であるショックブレイクアウトの可視光での初検出を主目的として、世界的にも珍しい超高頻度(1時間間隔)観測による超新星探査を行うものである。木曽シュミット望遠鏡の新広視野カメラKiso Wide Field Camera(KWFC)では、ロボットフィルター交換機構を完成させるとともに、2012年4月から2013年3月までの1年間で、計126晩の観測を行った。本探査Kiso Supernova Survey(KISS)では、データ取得後の即時データ解析パイプラインの開発、その結果をアマチュア天文家の目を借りてチェックする体制の構築等を行った。観測を進めて行くにつれて、他望遠鏡での即時追加観測の必要性を認識し、国内外(日本、台湾、インド、米国、チリ、ロシアなど)の機関・研究グループとの共同研究のもと、撮像・分光追加体制を2013年1月に整備した。これによりサーベイの効率を当初の想定にまで上げることが可能となった。本研究の範囲内では、主目的のショックブレイクアウトの検出を行うことはできなかったが、約40天体の超新星候補天体を発見し、うち計7天体の超新星発見の報告を国際天文学連合へ行った(諸隈ら2012:計3本、田中ら2013:計3本、諸隈ら2013:1本)。これらの成果については、初期成果の記者発表(2012年6月、長野県木曽地方事務所にて)、日本天文学会での講演(2012年春季年会、2013年春季年会)を含め、プロジェクト合計で国際会議発表3件、国内研究会・学会発表14件、卒業論文1件、解説記事2件の他、テレビ取材等の成果発表を行った。すばる望遠鏡での観測については、冨永望氏(甲南大学)を代表研究者として、広視野カメラSuprime-Camを用いた観測提案が受理されていたが、望遠鏡トラブルのため、観測がキャンセルされ、実行することが不可能となった。
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[Presentation] 大規模観測KISS2012
Author(s)
諸隈智貴
Organizer
木曽シュミットシンポジウム
Place of Presentation
上松・木曽勤労者福祉センター(長野)
Year and Date
20120710-20120711
Invited
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