2012 Fiscal Year Annual Research Report
高温超伝導体への新規アプローチ:Fe酸化物絶縁体を用いて
Project/Area Number |
23740254
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Research Institution | 一般財団法人総合科学研究機構 |
Principal Investigator |
池 聖大 一般財団法人総合科学研究機構(総合科学研究センター(総合科学研究室)及び東海事業, その他部局等, その他 (10594898)
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Keywords | 高温超伝導体 / 磁性物質 / 中性子散乱実験 |
Research Abstract |
最近の見つかった高温超電導および金属のFe-pnictidesおよびFeカルコゲニドのメカニズムの論争に動機づけられて、私たちは1)を 提案している。1)構造的特徴は共有するが、異なる磁性起源を持つ、絶縁体オキシカルコゲニドからの超伝導体を合成する新しいア プローチ、そして2)局在化電子の観点の磁性研究によってFeベースの超伝導体だけでなく高いTcの銅酸化物の不明瞭な超伝導メカニ ズムにより多くの明瞭な洞察を与えるであろう。 私たちは母物質の合成および特性に注目しました。私たちはドープしていないオキシカルコゲナイドの高 品質な粉末試料の合成に成功しました。それは、キャリアーのドープにより超伝導体合成の次のステップの基材となる。ドープしてい ない合成物の巨視的および微視的性質を特徴づけるために、様々な実験を実施した。特に、弾性・非弾力的な中性子散乱が測定磁気基 底状態の静的および動的性質を探索するために利用された。Feオキシカルコゲナイド(La2O2Fe2Se2とLa2O2Fe2OS2)の場合には、チェッ カボードタイプ格子のフラストレート磁性体は、磁気秩序温度をはるかに上の室温でさえ、異常な磁気揺らぎを示すことが判明した。 CoおよびMnオキシカルコゲナイドには著しいフラストレート効果はない一方、クエンチされていない軌道磁気モーメントのCoそして非 常に低い次元の磁気相互作用のMnではそれぞれ異常な磁気励起およびゆらぎが観測された。 母物質に関する私たちの実験結果は、オキシカルコゲナイドがチェッカーボード格子の幾何学的なフラストレーション、Isingタイプ 基底状態の異常なクエンチされていないモーメンとからの軌道の励起および低次元性のような様々なスピン/軌道状態との新しい磁気 を研究するためのよいモデルであることを示しました。
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