2011 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23740377
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
林 広樹 島根大学, 総合理工学部, 准教授 (80399360)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 国際情報交流 / 地質年代尺度 / 生層序 / 微化石 |
Research Abstract |
東部赤道太平洋で掘削されたIODP Exp. 321, Site U1338, Hole Bの全267試料について,生層序学的分析を実施した.その結果,合計35生層準を認めた.この途中成果については,2011年4月にパリのピエール&マリーキュリー大学で開催されたExp. 321のポストクルーズミーティングでポスター発表した.また,このサイトのコア30H~40Hについては浮遊性有孔虫の群集解析を実施し,18属58種の浮遊性有孔虫を見出すとともに,中期中新世の南極氷床拡大イベント時に群集組成が変化していることを明らかにした.北西太平洋,熊野沖で掘削されたIODP Exp. 315, Site C0002, Hole Dの全67試料について詳細な浮遊性有孔虫分析を行い,14属34種の浮遊性有孔虫を見出すとともに,最近約90万年間の群集変動を明らかにした.群集解析の結果をもとに,この海域の氷期の黒潮流路に大きく2パターンがあることを明らかにした.同じく熊野沖で掘削されたIODP Exp. 322, Site C0012, Hole Aの全51試料について生層序学的分析を実施した.その結果,103種の浮遊性有孔虫を見出すとともに,中期中新世~鮮新世までの15生層準を認めた.また,北西太平洋地域ではデータが少ない後期中新世について,群集変化により水塊変動を考察した.既に分析結果が得られているSite C0001の結果と,今年度に得られたSite C0002, Site C0012の結果を総合することによって,熊野沖における中期中新世以降の浮遊性有孔虫生層序を確立することができた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定した深海掘削コアの分析は順調に進み,興味深い結果が得られつつある.しかし,全てのコアの分析が完了した訳では無く,また,それらの成果を評価・統合して途中成果を学術論文に投稿するまでには至っていない.
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Strategy for Future Research Activity |
23年度に予定していた海外学会の発表を震災後に見合わせたため,24年度に予定していた分析を一部前倒しして実施した.それにより,外国旅費として予定していた金額の一部を24年度に繰り越した.24年度に海外学会での発表(AGU)を予定しており,この繰越金を使用する方針である.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
海外学会での発表(AGU,サンフランシスコ)のために,外国旅費を50万円支出する.国内学会での発表のため,国内旅費を20万円支出する.有孔虫分析の謝金として10万円を支出する.有孔虫分析の消耗品等として120,774円を支出する.
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