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2012 Fiscal Year Annual Research Report

腹腔手術ナビゲーション型デュアルモーダルマーカーの開発

Research Project

Project/Area Number 23750078
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

豊田 太郎  東京大学, 総合文化研究科, 准教授 (80422377)

Keywords組織マーカー / 近赤外蛍光イメージング / X線CT / ジャイアントベシクル / 内視鏡
Research Abstract

腹腔鏡下における消化管内腫瘍の切除手術において,内視鏡生検の後に腫瘍の周囲に腫瘍マーカーを局所注射し臓器外部から観察可能な腫瘍マーキング法の開発が求められている。さらに,内視鏡・腹腔鏡カメラの限られた視野だけでなく,X線CT(computed tomography: CT)による画像診断と組み合わせて臓器全体の中で局所注射されたマーカーの箇所を把握できれば,術前における施術シミュレーションや,術中ナビゲーションに役立つことが期待される。
従来,生体透過性の高い近赤外領域に極大蛍光波長をもつインドシアニングリーンおよびCT造影分子の候補となるヨード系油性造影剤リピオドールを用いたマーキング法が開発されてきたが,生体組織中での定着性の低さ(流れ出し)が問題となる。この問題解決のため,卵黄由来レシチンで構成されるベシクルにこれら試薬を配合してベシクルと呼ばれる分子集合体とし,それを食品用乳化剤である両親媒性ポリマーとサメ由来スクアレンで構成されるポリマーベシクル凝集体で保護することを着想し,本研究の目的をこれらマーキング試薬の生体組織への定着性を向上させることとした。
本研究で合成されたポリマーベシクル凝集体をブタの胃の内壁に局所注射したところ,径21~31 mmの範囲の蛍光スポットが視認でき,さらにCT撮影での造影部位は蛍光像と完全に一致した。以上の結果から,マーキング剤を内包したポリマーベシクル凝集体は,生体内組織液の循環系への流れ出しや,組織液中の移動細胞への拡散が抑制され,組織定着性の高いデュアル腫瘍マーカーとして有効であることが実証された。

  • Research Products

    (1 results)

All 2012

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 近赤外蛍光プローブを用いた消化管腫瘍に対する手術ナビゲーションの開発2012

    • Author(s)
      林 秀樹, 田村 裕, 豊田太郎, 真殿智行, 大内友貴, 後藤翔一, 松原久裕
    • Journal Title

      映像情報Medical

      Volume: 44 Pages: 503-509

URL: 

Published: 2014-07-24  

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