2012 Fiscal Year Research-status Report
平面型新規アリールホウ素化合物の構造と光化学特性に関する研究
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23750141
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| Research Institution | Hokkaido University |
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Principal Investigator |
作田 絵里 北海道大学, 理学(系)研究科(研究院), 助教 (80554378)
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| Keywords | 光化学 / 典型元素 |
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| Research Abstract |
申請者は典型元素を利用した新規芳香族系化合物の構築とその応用を目指し研究を進める。特に本研究ではホウ素原子を含む新たな立体構造を制御したパイ電子系化合物を創出するとともに、その光化学特性の検討を行うに当たり、次の３つの大きなテーマを柱に展開する。
①新規電子供与置換基を有するトリアリールホウ素化合物の創出
②アリール基を連結した新規トリアリールホウ素化合物の創出
③剛直な平面系に固定したアリールホウ素部位を有する新規化合物の創出
これらの新たなアリールホウ素化合物群の創出及び光化学物性の検討を行うことで、最終的には平面型アリールホウ素化合物の特徴や典型元素群の電子状態を生かした機能性化合物群の創出を目指す。本年度は新規電子供与置換基を有するトリアリールホウ素化合物の詳細な光化学物性の検討を中心に研究を行った。申請者は昨年度、全3種の新たな電子供与基を有する一連のトリアリールホウ素化合物の合成を行い、本年度はそれらの系統的な光化学特性の知見を得た。その結果、これまでに見出した異常な光化学特性は電子供与基の種類でなく、アリールホウ素化合物の中心骨格を形成する芳香族化合物によって、決まることが分かった。また、無輻射失活速度定数も中心骨格によって異なる溶媒応答を示すことが明らかとなった。これらの理由として考えられる仮説が幾つかあることから、今後その検討を詳細に行っていく予定である。また昨年度より引き続き行っていた結晶構造解析は、本年度も単結晶の作成までは至らなかった。そのため、次年度も引き続き構造解析を行い、最終的な構造と光化学特性との比較検討を行いたいと考えている。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成24年度の研究計画はおおよそ終了しているため、おおむね順調であると考える。しかしながら、次年度への課題もあるため次年度はより一層、研究計画に沿えるよう、努力していく。
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| Strategy for Future Research Activity |
本年度はおおよそ研究計画通り進行することができた。しかしながら、この化合物群の研究競争は激しいため、他の研究グループがやらないような事をできるように目指していきたい。そのためにも情報収集・調査を行っていく必要があると考えている。現に最終目的
物が他のグループによって合成が達成されたため、その前段階の検討(平成23年、24年度計画分)を重要視してやっていく必要があると考えている。また新たな化合物の分子設計を行い検討していきたい。
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| Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
本年度の研究費に未使用額があるが、平成24年度中に納品したが支払いが次年度以降になったためであり、物品費およびその他事務用品の支払いに使用する。よって次年度以降は研究計画通り使用する。
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Research Products
(5 results)
