2012 Fiscal Year Annual Research Report
ポリマーブラシ型キチンナノファイバーを足場とした金属ナノ粒子の調製とその利用開発
Project/Area Number |
23750256
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
伊福 伸介 鳥取大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (70402980)
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Keywords | キチンナノファイバー / 金属ナノ粒子 / 抗菌性 |
Research Abstract |
①金ナノ粒子の担時:シート状に成形したキチンナノファイバーの表面に金ナノ粒子を担時することに成功した。塩化金酸を反応剤に用いキチンナノファイバーシートを浸漬下、ハイドライド試薬で金イオンを還元することにより金ナノ粒子が析出した。得られた複合体について、その形状、光学特性、結晶性について評価した。 ②銀ナノ粒子の担時:シート状に成形したキチンナノファイバーの表面に銀ナノ粒子を担時することに成功した。硝酸銀を反応剤に用いキチンナノファイバーシートを浸漬下、紫外線照射によって銀イオンを還元することにより銀ナノ粒子が析出した。得られた複合体についても、その形状、光学特性、結晶性について評価した。 ③銀ナノ粒子の抗菌性:銀ナノ粒子/キチンナノファイバー複合体についてその抗真菌活性を評価した。5種類の植物病原菌に対する抗真菌活性を評価したところ、いずれの真菌に対しても高い胞子発芽の抑制能が確認できた。 ④キチンナノファイバーの製造:キチンナノファイバーの製造方法とそれに伴う諸物性の詳細な集積を行った。解繊装置(スターバースト)の処理回数と形状、粘度、光学特性、結晶性、強度に関する相関を評価して、最適な処理回数はおよそ30回であることが明らかとなった。
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