2012 Fiscal Year Annual Research Report
テラヘルツ繰り返し超短パルスレーザーによる高次高調波発生と真空紫外光の偏光制御
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23760047
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| Research Institution | The University of Electro-Communications |
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Principal Investigator |
吉井 一倫 電気通信大学, レーザー新世代研究センター, 特任助教 (90582627)
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| Keywords | 高次高調波発生 / 超短パルスレーザー / 超広帯域離散スペクトル発生 |
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| Research Abstract |
最終年度では昨年度からの課題であったレーザー強度増大のためのパルス幅圧縮に向けた研究を行い以下の研究実績を出した．パルス幅圧縮のための新手法を提案した．これは光を空間的に分散させることなく光軸上に数枚の透明材料を設置しその長さを制御するだけでフーリエ変換限界の超短パルス列が生成できるという手法である．その成果をNature Publishing Group発刊のLight: Science & Applications誌2巻（2013年3月）に投稿し掲載された．また，国際学会Ultrafast Phenomena 2012（2012年7月, Lausanne, Switzerland）にて発表を行った．同時に実験システムの立ち上げも行い，上記手法の実証にはまだ至っていないが，1000THzを超える離散スペクトルの発生とパルス幅評価のための位相測定装置の開発を行い，第60回応用物理学会学術講演会等にて報告を行った． 研究期間全体を通じて，「THzに達する超光繰り返しフェムト秒パルス列を用いた高次高調波発生（HHG）とHHGの偏光制御」を目的に研究を行った．その結果，HHGのための光源開発として，「光周波数標準に安定化された超短パルス列の搬送波位相制御」と「新規パルス圧縮手法の開発」を行い，査読付き国際誌2本，国内解説誌1本，及び国際会議3件（うち招待講演1件）の成果を挙げることができた． また，HHGの偏光理論の背景となる配向分子からのHHGの物理に関する基礎的な研究として高インパクトファクターのPhysical Review Letters誌を含む査読付き国際誌1本及び国際会議2件（うち招待講演1件） の成果を挙げることができた．
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