2011 Fiscal Year Research-status Report
噴流中のFlapping現象と界面構造に着目した混合/拡散現象の高効率化
Project/Area Number |
23760155
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
寺島 修 名古屋大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (50570751)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 国際情報交流,カナダ,韓国,英国 |
Research Abstract |
当該年度は,(1)速度/圧力同時計測用プローブの小型化,(2)Flapping現象発生時の変動速度と変動圧力の特徴抽出,(3)Flapping現象発生時の界面構造の解明,(4)Flapping現象発生時の変動圧力の多点同時計測,の4点を行うことを目標とした。(1)については当初の予定通り外径が0.3 mmの静圧管を製作し,検査体積が従来に比べて60 %小さい速度/圧力同時計測用プローブを製作した。このプローブによる計測結果は従来のプローブによる計測結果と一致し,プローブの計測精度が確認された。(2)については当初の予定通りFlapping現象発生時の乱流領域と非乱流領域との界面近傍の物理量(速度・圧力)の分布を計測した。Flapping現象の発生による界面近傍の物理量の分布の変化は現在の所確認されていない。(3)については当初の予定通りFlapping現象発生時の変動圧力の多点同時計測を行った。速度と圧力の多点同時計測結果に対し,固有直交展開法(POD)と統計評価法(LSE)を組み合わせた複合解析を行った結果,噴流中における圧力拡散による乱れエネルギ輸送は,噴流中のコヒーレント構造の第1~第3モードにより支配されていることが明らかとなった。このコヒーレント構造の第1~第3モードはFlapping現象に対応しているため,Flapping現象が圧力拡散による乱れエネルギ輸送に寄与しているものと考えられる。本研究により得られた成果は,国内の学会で4回,国際学会・国際シンポジウムで7回,雑誌論文で9回発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画で予定していた事項は全て行えているため
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Strategy for Future Research Activity |
平成24年度は当初の予定通りFlapping現象発生時のスカラー輸送量の評価,ならびにFlapping現象の制御手法の確立(1)として,制御手法の考案と制御効果の評価を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
今年度は海外での国際会議への参加に伴う旅費の発生を見込んでいたが,財団等の寄附金による補助が頂けたため旅費を抑制できた。また,購入予定品の価格が当初見積額より安く抑えられたため,物品購入費を抑制できた。剰余金を効率良く活用するため,次年度の国際会議発表会数を1回から2回とする。また,平成24年度に購入予定のヒーターを,より性能の良いもの(温度自動調整機能付)とする。
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