2012 Fiscal Year Research-status Report
噴流中のFlapping現象と界面構造に着目した混合/拡散現象の高効率化
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23760155
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
寺島 修 名古屋大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (50570751)
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Keywords | 国際研究者交流,アメリカ合衆国 |
Research Abstract |
当該年度は,(1) Flapping現象発生時のスカラー輸送と界面構造の解明,(2)Flapping現象の制御手法の考案と制御効果の評価,の2点を行った。 (1)については,スカラーとなる温風を発生させるためのヒーターと温風の温度制御装置の選定,設置,および温風の状態の確認を行い,正しく温風を発生させることができていることを確認した。また,噴流中の温度計測用の温度計の製作も行った。さらに,Flapping現象発生時のスカラー(熱)輸送について,噴流中の温度の空間二点同時計測,およびその結果に対するPOD解析の実施により,Flapping現象が二次元噴流中の熱輸送に大きく寄与していることを明らかにした。 (2)については,Flapping現象を制御するためのデバイスとなる薄型スピーカの選定と回路の設計,製作を行った。 本研究により得られた成果について,今年度は6件の雑誌論文発表と6回の講演発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画していた事項のうち,Flapping現象の制御手法の確立に関する検討が遅れているが,その他については順調に進展しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は,残課題のうち「Flapping現象の制御とその効果の確認」,「Flapping現象発生時の界面構造の解明」の2点に注力して研究を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
今年度は海外での国際会議への参加に伴う旅費の発生を見込んでいたが,昨年度と同様に財団による補助を受けることができたため旅費を抑制できた。 余剰金を効率良く活用するため,次年度はアメリカに二週間程度滞在し,複数の国際会議に参加して情報収集と情報公開を行う。また,実験装置の研究費を投入し,より一層優れたシステムとして研究成果の発展を果たす予定である。
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