2012 Fiscal Year Annual Research Report
スマートグリッドにおける電気自動車のスマート充電・充放電技術に関する研究
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23760254
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
太田 豊 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 特任助教 (50372537)
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Keywords | スマートグリッド / 電気自動車 / 充電インターフェース / スマート充電 / Vehicle-to-Grid / 高速デマンドレスポンス / バッテリマネジメント / アグリゲーション |
Research Abstract |
プラグインハイブリッド自動車・電気自動車を電力システムにとっての分散型電力貯蔵として活用するV2G (Vehicle-to-Grid)は, スマートグリッドの中心技術の一つとして注目されている。本研究では, 電気自動車のユーザ利便性である充電要求を最優先に, 再生可能エネルギーの急峻な出力変動に対応する高速デマンドレスポンス資源として貢献させる, "スマートストレージ"の制御手法を設計した。 多数台の電気自動車を, 電力システムにとってのデマンドレスポンス資源として統合するためには, 情報通信を介したアグリゲーションが不可欠となる。そこで, ローカル/グローバルな充放電出力と充電状態のマネジメントを考慮した, "クラウドパワーストレージ"としての運用を可能とする, 多数台電気自動車のスマート充電・充放電の組み合わせ制御手法を提案した。数万台規模の自動車走行統計を用いた数値シミュレーションにより, 個別充電要求を満たしながら柔軟な集約蓄電池としての運用が可能であることを確認した。 電気自動車と電力システムの協調を実現するための制御・通信インタフェースについても, 世界中で検討が始められている。本研究では, "スマートストレージ"と"クラウドパワーストレージ"の制御手法を実現する, 電気自動車実車と双方向電力変換/情報通信を備えた試験システムを構成した。そして, 提案制御手法を実装することで, その制御応答・効率や充電状態管理などについて検証した。
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