2013 Fiscal Year Research-status Report
液晶複合レンズを用いた3次元顕微鏡システムの開発研究
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23760301
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
河村 希典 秋田大学, 工学(系)研究科(研究院), 講師 (90312694)
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Keywords | 液晶 / レンズ / 焦点可変 / 低電圧駆動 / 3次元顕微鏡システム / 奥行きカメラシステム / 統計量フィルタ処理 |
Research Abstract |
(1) 液晶レンズの電圧印加制御とCCDカメラ制御の自動化を行うための統合システムの試作:液晶レンズを用いた3次元顕微鏡システム及び新たに平成25年度提案した液晶レンズ奥行きカメラシステムで取得した画像の実時間測定及び全焦点画像解析の一連の流れをNI Labviewのプログラミングにより煩雑な実験手順を必要とせず開発することができた。 (2) 複合レンズ液晶レンズ及び低電圧駆動型液晶レンズの試作:新たに同心円状の電極パターン構造を用いた新規液晶レンズの試作を試作し,各電極に印加する電圧を制御することで,凸レンズ特性と凹レンズ特性を有する複合レンズ特性を制御することができた。さらに,高抵抗膜を用いた液晶レンズを作製することができ,今までの液晶レンズの駆動するための電圧を約1/10以下,すなわち6.0V以下で実現することができた。 (3)低電圧駆動型液晶レンズを用いた3次元顕微鏡システム及び液晶レンズを用いた奥行きカメラシステムの構築:低電圧液晶レンズを用いることで,これまでの液晶レンズに加える駆動電圧を約1/10以下にし,低消費電力タイプの液晶レンズを用いた3次元顕微鏡システム及び奥行きカメラシステムを構築した。さらに,これらの光学システムの奥行き方向の可動特性及び解像度等の評価を行った。 (4)総括:全体計画における各々の課題目標の位置付けを明確にし,問題点等の抽出を行い,実用化に向けた総合的な考察を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
新たに高抵抗膜を用いた低電圧駆動用の液晶レンズを試作し,低消費電力タイプの3次元顕微鏡システム及び奥行きカメラシステムを構築することができ,各焦点画像から局所統計量フィルタ処理による被写体表面の特徴抽出を行い,新たな知見を得ることができた。そのため,当初予定していた計画を大幅に達成することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
低電圧駆動型液晶レンズを用いた奥行きカメラシステムで各焦点画像から局所統計量フィルタ処理による被写体表面の特徴抽出を行った新たな知見を得ることができたため,平成26年度では全国大会規模の学会で発表予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
低電圧駆動型液晶レンズを用いた奥行きカメラシステムで各焦点画像から局所統計量フィルタ処理による被写体表面の特徴抽出を行った新たな知見を得ることができたため,平成26年度では全国大会規模の学会で発表予定である。 平成26年度開催される全国大会規模の学会(応用物理学会及び液晶討論会)の学会登録料及び旅費に使用する。
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