2013 Fiscal Year Annual Research Report
確率構造が未知のセンサネットワークにおける高信頼符号化に関する研究
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23760346
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| Research Institution | Senshu University |
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Principal Investigator |
野村 亮 専修大学, ネットワーク情報学部, 准教授 (90329102)
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| Keywords | 情報通信工学 / 情報理論 / センサネットワーク |
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| Research Abstract |
本研究は多端子情報理論を用いてセンサネットワークを数理モデル化し，その基礎的性質を考察した研究である．従来，同研究においては情報源や通信路の確率構造が既知であると仮定していた．一方，応用を考える際にこれらの確率構造は未知であることも多く，多端子情報理論における確率構造が未知の状況の解析は重要な研究テーマの一つである．
本研究では，確率構造が未知な状況の誤り確率を適切に設定すると混合情報源，混合通信路で表されることに着目し，主に混合情報源，混合通信路を対象に解析を進めた．また，近年有限長解析，2次最適レートの評価という従来よりも精密に伝送可能条件（許容可能な微少な誤り以下で通信を可能とする条件）を評価する研究が登場しているが，本研究でも同様の伝送可能条件を考えた．
平成24年度は1対1の情報源符号化問題に対し混合情報源を考えた際の2次最適レートを評価したが，最終年度に当たる平成25年度はこの結果を2対1の情報源符号化問題に対し適用し，結果を得た．従来2対1の情報源符号化問題に対し混合情報源を用いた2次最適レートを評価した研究はない．その意味で本研究は新規性が高く，今後発展する多対一のネットワーク通信の基礎となる結果と考えられる．また並行して通信路符号化問題においても1部の問題設定においては平成24年度に得られた結果を応用し結果を得た．
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