2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23760366
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
崔 森悦 新潟大学, 自然科学系, 助教 (60568418)
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Keywords | 干渉計測 / 光計測 / 多波長走査光源 / 光周波数コム / 空間光変調器 |
Research Abstract |
本年度は、空間スペクトルフィルタを用いた多波長発生装置を用いた干渉特性の計測実験及び、空間光強度変調器を用い多波長発生装置の提案及びその評価実験を行った。特に、前者の研究では、広帯域な多波長光の周波数間隔を等間隔に保ちながら中心成分を固定した上で対称的な周波数間隔走査を行った場合の干渉特性を詳しく計測し、位相弁別による干渉ピーク消光が可能なことが示された。これらの特性を活かした光源装置を開発することにより今まで困難であった白色干渉での薄膜計測が実現できる可能性が示された。 さらに、後者の実験では、従来手法に不可欠な機械的走査が全く要らない全電子的な多波長走査光源を開発し、その応用可能性を検討することが出来た。空間光変調器の効果的な仕様により、直接的で多種多様な周波数間隔走査が可能となり今までにない干渉出力を得ることができることが示された。この装置を用いた干渉実験を行い、上記空間スペクトラルフィルタを用いた場合と同様な干渉特性を得ることが出来た。 これらの研究成果は次の段階の研究テーマであるホログラフィックOCTへの基礎となる布石的な原理確認実験として活用できる。また、本研究の成果を発展させた新しい方式の干渉計測装置の開発を行う予定である。 最終年度である本年度は、以上の研究成果をまとめ外部発表を行った。これらの研究と関連して、3件の国内学会発表(OPJ2013)、2件の国際学会発表(CLEO-PR2013(京都)及びSPIE学会(サンディエゴ))、及び3編の学術論文発表(APPLIED OPTICS,Vol. 52, No. 16(2013), Applied Physics Express 6 (2013) 106601,及びOptics Communications Volume 316,(2014))を行った。
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Research Products
(11 results)