2013 Fiscal Year Annual Research Report
加圧熱水を用いたアスファルト混合物舗装発生材の分別再材料化技術の開発
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23760411
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
加納 陽輔 日本大学, 生産工学部, 助教 (50451315)
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Keywords | 舗装材料 / 再材料化 / 骨材 / アスファルト / 再生骨材 / アスファルト舗装発生材 / 再生アスファルト混合物 / 加圧熱水 |
Research Abstract |
本研究は、加圧熱水を用いて、アスファルト混合物舗装発生材(以下、発生材)を破砕することなく、含有する素材(粗骨材、細骨材、アスファルト)を分別回収する新たな再材料化技術の開発を目的としている。以下に、平成25年度実施の目的、方法および成果について報告する。 【平成25年度実施の目的】 平成24年度の分別再材料化実験から得られた回収素材(回収骨材および回収アスファルト)の品質を明らかにし、社会的ニーズを踏まえたより付加価値の高い利活用方法を検討する。 【平成25年度実施の方法および成果) 回収骨材に対する密度及び吸水率試験、ふるい分け試験、アスファルト抽出試験等を実施し、本技術によって分別回収した粗骨材および細骨材の舗装用骨材としての性状を評価する。また、同様に回収アスファルトに対する針入度試験、軟化点試験、伸度試験等を実施し、分別再材料化後のアスファルト性状を把握する。 以上による成果として、回収骨材が素材状態と同等の性状および品質を有することを確認し、アスファルト混合物用骨材としての循環利用の可能性を示唆した。なお、回収骨材を配合したアスファルト混合物の性能を評価しており、回収骨材は新規骨材と同様の取り扱いが可能であることを確認している。ただし、回収アスファルトに関しては同質量程度の微粒分を含有するため、現状では性状試験の実施が困難であり、回収試験によるアスファルト分の抽出・回収に時間を要している。このため、今後も回収試験を継続して、回収アスファルト単体での性状を明らかにするとともに、微粒分を含有した状態での利活用方法についても合わせて検討を継続する。さらに、各年度の結果は研究講演等を通じて適宜、社会へ公表しており、当補助事業期間(平成23年度~平成25年度)の成果は研究論文等に取りまとめて平成26年度中に発表する予定である。
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