2013 Fiscal Year Annual Research Report
ハイドロプレーニング現象を考慮した空港舗装のわだち掘れ及びグルービング管理基準
Project/Area Number |
23760414
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Research Institution | National Institute for Land and Infrastructure Management |
Principal Investigator |
坪川 将丈 国土技術政策総合研究所, 空港研究部, 主任研究官 (70356054)
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Keywords | 空港 / アスファルト舗装 |
Research Abstract |
我が国の空港滑走路・誘導路におけるわだち掘れ深さの限界値は,1982年に経験的に定められた数値が用いられている.また,雨水の表面排水性能を向上させるために我が国の滑走路表面に設けられているグルービングについては,新設時のグルービング形状が規定さ れているのみで,年月が経過しグルービングが消失した場合の限界値は設けられていない.供用年数に応じてわだち掘れが深くなること,グルービングが消失することは,空港滑走路・誘導路を走行する航空機のハイドロプレーニング現象に直結するため,空港滑走路・誘導路を走行する航空機のハイドロプレーニング現象を考慮したわだち掘れ形状及びグルービング形状の管理基準を策定する. 解析手法は,過去に提案されている「グルービングにより排水される雨水を,開水路を流れる定常流とみなした流量計算モデル」を改良し,滑走路横断方向のわだち掘れ及び勾配等による凹凸を考慮可能なモデルについて検討した. モデル検証の後,東京国際空港において計測された滑走路のわだち掘れ形状,グルービング形状,滑走路横断勾配を参考とし,滑走路への雨水が横断方向へ排水される状況をシミュレートするための解析を種々のパラメータにおいて実施した.解析モデルは前述のモデルとし,解析パラメータとして横断勾配は0.8%~1.2%,わだち掘れ幅は4m,8m,わだち掘れ量は10~50mm,グルービング消失率は0~83%,降雨強度は30~90mm/hrとして,舗装表面の最大水浸を算出し,種々のパラメータが最大水深に及ぼす影響を考察した.その結果,グルービング消失率が最大水深に及ぼす影響は小さいこと,横断勾配及びわだち掘れ幅が最大水深に及ぼす影響が大きいことを確認した.
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Research Products
(1 results)