2011 Fiscal Year Research-status Report
高有機質土地盤における盛土併用真空圧密工法の最適設計に関する研究
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23760438
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
荻野 俊寛 秋田大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (80312693)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 国際情報交流 |
Research Abstract |
平成23年度は三軸試験によるシミュレーション実験を行って側方変形におよぼす真空圧や盛土の載荷条件の影響について検証をおこなった.実験に先駆けて秋田県内において不攪乱高有機質土試料の採取を行った.一連の実験は高有機質土地盤上の盛土を併用した真空圧密工法の施工を想定したものであり,(a)~(c)に示すシミュレーション実験を行った.実験(a) 盛土および真空圧を独立に載荷実験(b) 盛土・真空同時載荷実験(c) 盛土の載荷時期を変えた同時載荷上記の実験はいずれも真空圧密および盛土載荷,さらにはその後の真空解除をシミュレートしているが,このうち,実験(a)は通常の緩速盛土工法あるいは同時載荷を行わない盛土併用真空圧密工法に対応しており,実験(b)は同時載荷を行った盛土併用真空圧密工法,実験(c)は実験(b)において盛土の載荷時期を変化させた場合に対応している.また,それぞれの実験では盛土圧の載荷速度を様々に変化させて数パターンの実験を行い,載荷速度の影響について検討した.実験結果から三軸要素試験において供試体の各ひずみにおよぼす軸応力の載荷条件の影響が明らかになった.具体的には1.供試体に生じる体積ひずみは軸応力の載荷時期や載荷速度とった条件にほとんど依存せずほぼ一定の値を示す.2.軸応力載荷速度は供試体の側方ひずみに大きく影響し,速度がある一定の大きさを超えると発生する側方ひずみは正から負に転じ供試体はつづみ型から樽型の変形を呈するようになる.3.軸応力載荷時期は主に過剰間隙水圧の消散に要する時間に影響し,載荷時期が遅いほど消散までに長い時間を要する.これらの結果は盛土併用真空圧密工法における盛土および真空圧の載荷条件によって側方変形を制御できる可能性を強く示唆するものである.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
交付申請書の研究計画において予定していた部分の研究である,要素試験によって供試体の各ひずみにおよぼす盛土および真空圧載荷条件の影響を明らかにすることができた.したがって予定通りの進捗状況と判断される.
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は各種構成則によるシミュレーション実験の再現性検討と仮想地盤に対する数値解析を行う予定である.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次に行う模型実験の準備として載荷フレームの制作を行う予定であり,そのための予算を申請している.
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