2013 Fiscal Year Annual Research Report
凍結・融解履歴を受ける斜面内土要素の異方性に関する研究
Project/Area Number |
23760445
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Research Institution | Kitami Institute of Technology |
Principal Investigator |
川口 貴之 北見工業大学, 工学部, 准教授 (20310964)
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Keywords | 凍結融解 / 凍上 / せん断 / コンシステンシー限界 / 透水係数 / 弾性係数 |
Research Abstract |
本年度はこれまでに実施してきた研究成果を精査し,追加の検証が必要と判断した,異方性を考慮した凍結融解の有無が変形・強度特性に与える影響を明らかにするため,本研究で製作した一面試験装置を用いた実験を行った.その結果,アイスレンズの形成方向にほぼ沿ってせん断することが可能な一面せん断試験時を,締固めたままの供試体,締固めた後に浸水飽和させた供試体,浸水飽和化させた供試体を凍結融解させた供試体に対して行った結果,排水(定圧せん断)条件下の強度定数に関して,浸水させることで粘着力はcは大きく低下するが,それに凍結融解履歴を与えてもそれほど大きくは低下せず,内部摩擦角についてもわずかな低下しか見られなかった.ただし,ダイレイタンシー特性については凍結融解履歴を与えることで圧縮側への挙動へと変化し,変形特性については,剛性が大きく低下するという変化が見られた. 一方,凍上性を有する試料が,凍結融解履歴を与えることで,そもそもの基本的性質がどの程度変化するのかを検証した,凍結融解前後でのコンシステンシー限界の変化については,塑性限界はそれほど変化しないものの,液性限界については一般に減少するものの,物性によって変化の程度には違いがあることがわかった.
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Research Products
(7 results)