2011 Fiscal Year Research-status Report
観光行動の時系列変化の構造解明に向けた複数の統計データを用いた分析方法の提案
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23760477
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Research Institution | National Graduate Institute for Policy Studies |
Principal Investigator |
日比野 直彦 政策研究大学院大学, 政策研究科, 准教授 (10318206)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2013-03-31
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Keywords | 観光 / 統計 |
Research Abstract |
平成23年度前半には,複数の観光統計調査を比較し,各調査の結果の原因の解明および特徴の整理を行った.また、後半には,前半に整理した特徴を踏まえ,それらのデータを組み合わせた国内観光行動の時系列分析を行った. 具体的には,「旅行・観光消費動向調査」,「旅行者動向調査」,「国民の観光に関する動向調査」の個票データを用い,「参加率」,「旅行回数」,「宿泊数」などといった共通の項目に対して比較を行い,それらの調査による差異を明確し,また,その要因を母集団のサンプル数,調査方法,調査時期,男女別構成比,地域別構成費,年齢別構成比などから明らかにした.これらの分析結果から,各調査の特性,利用にあったっての注意点などは整理ができた. さらに,今の20歳代,団塊の世代といった観光需要に大きな影響を与えている層を対象とし,それらの観光行動を「時代」,「年代」,「世代」に着目した時系列の分析を行った.特に,20歳代の旅行離れについて,その理由,対応策などを分析したことは,実務的にも大きな意義がある. 以上の分析結果を通して,観光統計調査を実施する主体,使用する人に対して有益な知見を得ることができた.また,最新のデータを用いて国内観光行動を分析し,今後の観光施策,観光マーケティングに必要な情報を示していることは,本年度の大きな成果と言える.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
東日本大震災の影響により,研究成果の公表などに関しては若干の遅れはあるが,分析自体は交付申請書で示したとおり,おおむね順調に進んでいる.
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Strategy for Future Research Activity |
これまで実施してきた国内観光行動分析の深度化を第一に行う.また,本年度の成果を学会の研究発表会で発表するとともに,学術論文として投稿を行う予定である. 次に,全国幹線旅客純流動調査の観光目的のデータと観光統計調査の組合せた分析を実施する.具体的には,秋期一日の全国幹線旅客純流動調査データを,旅行目的別,月別,地域別の拡大を行い,観光の季節波動を考慮した年拡大の方法を提案することを考えている.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
学会出席,研究発表,論文投稿など,研究の情報収集,本年度の研究結果の発表に使用する予定である. また,次年度行う全国幹線旅客純流動調と観光統計調査の組合せた分析におけるデータ入力など,研究補助に対する謝金としても支出する計画である. あとは,書籍,文具などの購入を予定している.
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