2011 Fiscal Year Research-status Report
新しいコンパクトシティ概念の提案に向けた都市計画制度の通史的研究
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23760489
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
真田 純子 徳島大学, ソシオテクノサイエンス研究部, 助教 (60452653)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 田園都市 / コンパクトシティ / 路線商業 |
Research Abstract |
1.田園都市論のまとめこれまでに収集した資料を分析し、1920年代後半までの田園都市論をまとめた。田園都市は小都市論に端を発した思想であるが、日本においては小都市論と田園都市は必ずしも結びついていないことを明らかにした。この成果は、2011年6月18日に開催された土木史研究発表会にて「田園都市の日本的理解にみる「都市の過大化」問題に関する研究」として発表した。2.都市計画思想に関する情報収集法定都市計画以外の都市の形成過程についても情報を得るため、いくつかの研究会に参加し情報収集した。また、研究計画において当時の都市計画思想の把握のため、戦前期に使われていた教科書などを調査することとしているが、これに関連した古書を購入し、調査を開始しした。3.都市計画決定の調査分析研究計画において実際に決定した各都市の都市計画を分析し、「コンパクトシティ」がどれほど浸透していたのかを分析することとしているが、これに関連して各都市の都市計画決定の分析を開始した。国立公文書館の検索サイト(デジタルアーカイブ)にて、資料をダウンロードしたため、これには資料代はかかっておらず、人件費のみがかかっている。コンパクトシティとは逆の思想と考えられる「路線商業」を地域指定に取り入れている自治体が多いことが分かった。今後はこのデータを詳細に分析していくため、足りない図面などを購入しながら、既存市街地と都市計画との関係に着目する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1年目において田園都市の分析が完了したこと、また実際の都市計画決定について情報を入手できたことなどのにより、おおむね順調に進展しているといえる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、都市計画決定と既存都市との関係について分析する。また戦前期の都市計画教育についても調査を開始するため、教科書の入手、およびヒアリングについて準備を開始する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
都市計画決定と既存都市との関係について分析するにあたり、都市計画図や当時の1万分の1、2万分の1程度の地形図を入手する必要がある。23年度はデジタルアーカイブからのダウンロードを行ったが、上記の資料は購入する必要があるため、繰り越し金はそれに充てる予定である。その他、当初の予定通り教科書購入、ヒアリング準備等に研究費を使用する。
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Research Products
(2 results)