2012 Fiscal Year Annual Research Report
日本全国を対象とした土砂と汚染物質の共存場における物質循環モデルの構築
Project/Area Number |
23760503
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
賀 斌 京都大学, 極端気象適応社会教育ユニット, 准教授 (90569724)
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Keywords | 物質循環 / 日本 / 流域 / 河川 / 水質 / 土砂 / 水資源利用 |
Research Abstract |
本課題では、窒素・土砂を基本とする物質循環系として生態系を考慮し,日本の流域における生態系システムモデルの構築を行って、河川から海域へ負荷される栄養塩類の長短期間変動実態とその変動要因を解明し、河川水中の溶存態無機態窒素・土砂に対する割合の変動実態について検証するとともにその変動要因について考察し、人間活動が沿岸海域へ流入する栄養塩類と物質の変動に及ぼす影響を明らかにすることを目的とする。また、今後の土地・水資源利用の変化を考慮し、その変化に伴う気候条件や土地生産性の変動、水質汚濁などの環境影響の可能性を、窒素・土砂の物質循環の変化を把握する。 本年度は、日本版水質負荷についてデータのフォーマットの統一化、人口・土地・社会統計などから窒素・リン・土砂負荷マップの整備、20世紀長期間環境データベースを構築しました。そのデータを用いて、開発された広域環境負荷モデルにより、長期間水環境負荷量のシミュレーションを行いました。また、日本の流域における環境負荷の推定と検証を行って、洪水・渇水等の流量変動・極端気象の影響(気温・水温)や環境負荷量の形態別組成の変動を解明しました。さらに、窒素・リン・土砂負荷量の河川排出量とそのトレンド・要因を解析して、比較的容易に取り組める水環境緩和適応策の効果を分析しました。最後に、今年度の研究成果を整理して、 論文としてとりまとめ、国際学会と国際誌に投稿して、発表しました。
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[Journal Article] A hypothesis of the Senoumi submarine megaslide in Suruga Bay in Japan-based on the undrained dynamic-loading ring shear tests and computer simulation2012
Author(s)
Sassa K, He B, Miyagi T, Strasser M, Konagai K, Ostric M, Setiawan H, Takara K, Nagai O, Yamashiki Y, Tutumi S
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Journal Title
Landslides
Volume: 9
Pages: 439-455
DOI
Peer Reviewed
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