2013 Fiscal Year Annual Research Report
浄水処理により生成するニトロソアミン類のサブpptレベルでの動態解明
Project/Area Number |
23760506
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
児玉谷 仁 鹿児島大学, 理工学研究科, 助教 (30434468)
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Keywords | N-ニトロソジメチルアミン / 消毒副生成物 / ルミノール / 化学発光 / HPLC / 紫外線照射 |
Research Abstract |
本年度は、水道水中のNDMAを効率よく連続分析するために,簡易な前処理法について検討を進めた。試料にアスコルビン酸を添加することで,測定を妨害するピークを大部分除去することができ,さらに固相抽出カラム(陰イオン交換+逆相)を通過させることで,他の妨害物質や、連続測定を妨害していた保持時間の長い妨害物質を除去することができた。これらの前処理は非常に簡易に実施することができ、開発したNDMA測定法と組み合わせることで,1試料10分で0.6ng/L(定量下限、S/N=10)までの水道水中のNDMAを安定的に連続測定可能でああることを確認した。 急速濾過法を採用している鹿児島市水道局の協力の下,原水と配水の測定を年間を進めた結果,鹿児島市水のNDMA濃度は年間を通し2 ppt以下であった.一方,高度浄水処理を採用している都市部の蛇口水では最大で5 pptのNDMAが検出され,冬期にNDMA濃度が高くなるという傾向が見られた.
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