2012 Fiscal Year Research-status Report
環境騒音に含まれる純音性騒音の評価方法に関する研究
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23760544
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
横山 栄 東京大学, 生産技術研究所, 助教 (80512011)
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Keywords | 建築環境・設備 / 環境政策 / 解析・評価 / 心理評価 / 実験室実験 |
Research Abstract |
2011年度に実施した純音成分を含む環境音をモデル化して行った以下の被験者実験について、一部見直しが必要となり、低周波成分にも拡張して、2012年度に再実験を実施した。 わが国の一般的な環境における純音性騒音の実態を把握するため、卓越した狭帯域スペクトル成分を含む純音性騒音として、発電・変電設備、工場の回転機械類、ジェット機騒音、自動車タイヤ騒音に含まれる気柱共鳴音等を対象としてフィールド調査を行い、得られた騒音データを分析して、低周波成分にも拡張してモデル化を試み、モデル音を試験音として主観評価実験を行った。また、純音成分の周波数および背景騒音に対するレベル差をパラメータとして、純音性の知覚の程度(tonal audibility)、背景騒音のみの条件に対するラウドネスおよびアノイアンスの増加の程度を調べた。その場合、カテゴリー判断法、ME(Magnitude Estimation)法などの心理学的測定法を用いて解析し、この結果から純音性騒音に対する聴覚的な反応と各種聴感物理量との対応関係を検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2011年度に純音成分を含む環境音をモデル化して被験者実験を行い、2012年度は、現場で収録した純音成分を含む実環境音を音響実験室に3次元的にシミュレートして被験者実験を行う予定であったが、2011年度に行った基礎実験に見直しが必要となり、2012年度の計画を一部変更し、基礎実験について再実験を行うこととしたため、当初計画よりはやや遅れているが、新たな実験を追加して実施しており、次年度で目標を達成できる見通しである。
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Strategy for Future Research Activity |
当初2012年度に実施する予定をしていた計画通り、現場で収録した純音成分を含む実環境音を音響実験室に3次元的にシミュレートして被験者実験を行い、その結果をまとめて日本音響学会誌に投稿する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
2012年度に計画していた被験者実験の一部と国際学会での発表、および学会誌への投稿を次年度に行うこととし、未使用額はその経費に充てることとしたい。
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Research Products
(2 results)